硫黄島に隠された謎に迫る 日本兵1万人の行方とは
「壁面に骨片がびっしり刺さっていた」日本兵2万2000人が死亡した「絶望の戦場」(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース
こんにちは。今回は、最近話題になっている本『硫黄島上陸 友軍ハ地下ニ在リ』について紹介したいと思います。この本は、北海道新聞記者の酒井聡平氏が書いたもので、太平洋戦争で有名な硫黄島に隠された謎に迫っています。
硫黄島と言えば、1945年2月から3月にかけて日本軍と米軍が激戦を繰り広げた島ですね。映画『硫黄島からの手紙』や『父親たちの星条旗』で知られています。日本軍は2万人余りが守備しましたが、米軍の圧倒的な火力と物量に抗しきれず、終戦時に生き残ったのはわずか216人でした。残りの1万人余りはどこに行ったのでしょうか。
酒井氏は祖父が硫黄島関係部隊の兵士だったことから、このテーマに興味を持ちました。彼は政府派遣の遺骨収集団として4度も硫黄島に上陸しました。そこで彼は驚くべき事実を発見します。それは、硫黄島には地下トンネルや洞窟が無数に存在し、そこに日本兵が隠れていた可能性が高いということです。
彼はその証拠として、地下トンネルの入口や出口、地下施設の地図や写真、地下で発見された遺品などを紹介しています。また、彼は地下で生き延びた日本兵がどのような生活を送っていたか、どうして終戦を知らなかったか、どうして自決しなかったかなど、さまざまな疑問に答えています。
この本は、硫黄島の歴史を正しく伝えることの意義と課題を語っています。硫黄島は今でも民間人の上陸が原則禁止されており、遺骨収集も困難です。しかし、酒井氏は自らの体験と調査に基づいて、硫黄島の真実に迫ろうとしました。彼の努力と情熱には敬服します。