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米軍が見た日本兵の対米戦争観

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米軍が日本軍を「三流の兵隊」呼ばわりした理由…米軍が日本兵捕虜から得ていた情報(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース

こんにちは。今回は、一ノ瀬俊也さんの著書『日本軍と日本兵 米軍報告書は語る』から抜粋した記事を紹介します。1この記事では、日本陸軍兵士たちが対米戦争についてどう考えていたかについて、米軍の視点から考察しています。

日本軍というと、空疎な精神論ばかりを振り回したり、兵士たちを「玉砕」させた組織というイメージがあります。しかし、そのイメージにとらわれると、なぜ戦争があれだけ長引いたのかという問いへの答えは見えづらくなってしまいます。実際には、日本兵たちの多くは「百年戦争」と教えられた戦争を倦み呪っていたのです。

米軍の捕虜となった元日本兵の証言によると、彼らは熱帯を呪い、家に帰りたいと願っていました。ある者は東条英機首相を含めた全世界の指導者に棍棒を持たせて大きな籠の中で戦わせ、世界中の兵士たちはそれを見物したらいいと言ったそうです。また、都会出身の日本兵は映画のおかげで親米的であり、クラーク・ゲーブルディアナ・ダービンなどのアメリカの映画スターに憧れていました。彼らはアメリカで買える物を聞くと驚き、信じようとしました。

しかし、日本兵たちは降伏しようとしてもアメリカ軍に殺されると教えられていました。それよりも恥ずかしいことはないと思っていました。彼らは自分たちが世界を征服して支配民族になることを望んでいましたが、戦争に勝てるかどうか疑っていました。在留邦人の中には、日本はもうだめだと言った者もいました。彼らは生命の危機を案じ、日本陸軍が撤退して置き去りにされたら占領地の住民に皆殺しにされるのではないかと怯えていました。

このように、日本陸軍兵士たちは対米戦争に対して矛盾した感情を抱いていました。彼らは敵国であるアメリカの文化や物質に魅力を感じながらも、同時にアメリカ人を打ち負かすことを目指していました。しかし、その目標は現実離れしており、自分たちの命や家族や国民の幸福を犠牲にしてまで追求する意味があったのでしょうか。

この記事では、米軍が見た日本兵の対米戦争観について紹介しました。この記事は一ノ瀬俊也さんの著書『日本軍と日本兵 米軍報告書は語る』から抜粋したものです。1この本には、他にも日本軍の組織や戦闘力、兵士の生活や性の問題などについて、米軍の報告書や捕虜の証言をもとに詳しく分析されています。興味のある方はぜひ読んでみてください。