まさかの“荷待ち6時間”に大激怒……国さえも本気にさせた「ヤバすぎる物流事情」(ビジネス+IT) - Yahoo!ニュース
こんにちは。今日は、物流業界で深刻な問題となっている荷待ち問題についてお話ししたいと思います。
荷待ちとは、配送先や集荷先の都合でトラックが長時間待機させられることです。これは、ドライバーの長時間労働やストレスの原因となりますし、物流コストや環境負荷も増加させます。また、荷主や受取人にも不満や不信感を与えます。
政府はこの問題に対して、今年4月に「荷待ち・荷役作業等時間の2時間以内ルール」を発表しました。これは、トラックが配送先や集荷先で待機する時間を2時間以内に抑えることを目指すものです。しかし、実際にはそれを守れる現場は少ないという現実があります。
先日、ある運送会社の配車担当者から聞いた話ですが、彼は通関業者で集荷する貨物を指定先へトラック輸送する依頼を受けました。7台の大型トラックを手配し、朝イチで現場に向かわせたのですが、そこで延々と荷待ちを強いられました。最後のトラックは、積み込み開始までに6時間も待たされたそうです。
彼は現場に直接足を運んで事情を聞きましたが、フォークリフト・オペレーターや通関業者の担当者からは冷たくあしらわれました。彼は「俺だったら…、『ヤバい』と思ったら、とりあえず手元の業務は後回しにしてでも、現場を手伝って、1分でも早く入庫・出庫できるように努力しますけどね」と憤慨していました。
このような事例は決して珍しくありません。物流業界では長年にわたって荷待ち問題が放置されてきました。その背景には、以下のような要因があります。
- 荷主や受取人のニーズや要求が多様化・高度化している
- 物流現場の人手不足やスキル不足が深刻化している
- 物流業者間の情報共有や協力が不十分である
- 物流業界の競争が激化し、利益率が低下している
これらの要因は相互に影響し合って、荷待ち問題を悪化させています。では、どうすればこの問題を解決できるのでしょうか?
私は、以下のような対策を提案します。
- 荷主や受取人と物流業者とのコミュニケーションや契約を見直す
- 物流現場の人材育成や労働環境改善に取り組む
- 物流業者間の情報共有や協力を促進する
- 物流業界の価値観やビジネスモデルを変革する
荷待ち問題は、物流業界にとってだけでなく、社会全体にとっても重要な課題です。政府の2時間ルールは、その一つのきっかけになるかもしれませんが、それだけでは十分ではありません。物流業界は自らの意思と努力で、この問題に立ち向かう必要があります。