「高額プラン」の会員が約6割 コストコの「圧倒的成長」を支えるファン戦略と5つの強み（ITmedia ビジネスオンライン） - Yahoo!ニュース
コストコは、世界第3位の小売業者として、ウォルマートやアマゾンに匹敵する成長を遂げています。その成功の裏には、独自の会員制ビジネスモデルがあります。この記事では、コストコの会員制ビジネスモデルの特徴と強みについて解説します。
コストコの会員制ビジネスモデルの特徴は以下の5つです。
- 高額プランの会員が多い：コストコの全世界の有料会員は6580万人で、そのうち60％以上がエグゼクティブ会員（米国120ドル、日本9900円）です。これは、コストコが高い優良顧客比率を維持していることを示しています。また、1会員当たりの売上高も増加しており、22年には約45万円になっています。
- 年会費による安定収入：コストコの年会費による売上高は22年時点で約5491億円で、売上対比にすると1.9％です。これは、コストコが安定した収入源を確保していることを意味します。年会費は顧客のロイヤリティを高めるとともに、コストコの低価格販売を支える原資となっています。
- 大量ロットかつ低価格販売：コストコは大量仕入れによって1品当たりのコストを下げ、顧客へ安く販売することで利用増大を促しています。また、返品や交換も容易に行えることで、顧客の信頼を得ています。低価格販売は利益率を低くする一方で、回転率や購買頻度を高めることで収益性を確保しています。
- 少ないSKUで効率化：コストコの商品品目数は約4000で、一般的な総合スーパーと比べて非常に少ないです。これは、在庫や物流の効率化を図るとともに、品ぞろえの絞り込みによって顧客の選択肢を減らし、購買意欲を高める戦略です。会員制度によって顧客のデータ管理・分析を行い、売れる商品を選んでいます。
- 独自ブランド「カークランド」：コストコは自社ブランド「カークランド」を展開しており、売上高の約30％を占めています。カークランドは品質が高く価格が安いことで人気があります。また、他社では手に入らないことで差別化されています。カークランドは利益率が高く、顧客満足度も高いです。
以上が、コストコの会員制ビジネスモデルの秘密です。コストコは会員制度と低価格販売を軸にした独自のビジネスモデルで圧倒的な成長を遂げており、小売業界における強力なプレイヤーとなっています。
