狭い敷地に重機を入れ…都心マンションのずさんな解体工事 隣のフェンスはがれきで変形 同業者「絶対あり得ないタブー」（FNNプライムオンライン） - Yahoo!ニュース
こんにちは、建築に関心のある皆さん。今日は、最近話題になっている都心マンションの危険な解体工事についてお話ししたいと思います。
私は先日、友人と品川区にあるマンションの解体工事現場を見に行きました。その光景には驚愕しました。解体中のビルは今にも崩れそうで、がれきの山が道路に流れ出してしまっていました。さらに、がれきをなんとか食い止めている隣のマンションのフェンスは、完全に変形していました。歩道も通れないほどでした。
この現場は、別のマンションや機械式駐車場に挟まれた幅約5mの狭い土地で、重機で壊されていました。私は建築の専門家ではありませんが、これは明らかにおかしいと感じました。そこで、現場で働く作業員に話を聞くことができました。
作業員: この現場は狭くて重機を入れるしかなかったんですよ。上から順番に壊していくんですけど、時間がなくて…。
私: 時間がなくてどうしたんですか?
作業員: このビルは来月までに全部壊さなきゃいけないんですよ。だから早くやらなきゃ…。
私: でも、これじゃあ危険じゃないですか? 隣のマンションや道路に被害が出たらどうするんですか?
作業員: それは…そうですけど…。
私は作業員の言葉に納得できませんでした。時間がないからと言って、安全を無視して解体工事をすることは許されません。この現場は品川区から工事を中止させられていますが、それでも作業員は弁解するばかりです。
私はこの問題について、建築の問題などに詳しい三平聡史弁護士に相談しました。三平弁護士は以下のように説明してくれました。
三平弁護士: この解体工事は、道路交通法違反や器物損壊罪に当たる可能性があります。道路交通法では、道路上に物を置くことや道路を占有することを禁止しています。器物損壊罪では、他人の物を壊すことや損なうことを罰則の対象としています。この現場では、がれきが道路に流れ出していることや隣のマンションのフェンスが変形していることが、これらの法律に違反する可能性があります。また、隣のマンションや道路の所有者は、解体工事を行っている業者や発注者に対して、損害賠償を請求することができます。
私: そうなんですか。では、このような危険な解体工事を防ぐためには、どうすればいいんですか?
三平弁護士: 解体工事を行う前には、必ず安全対策を立てることが重要です。例えば、周囲の環境や建物の構造を調査し、適切な解体方法や機材を選ぶことです。また、解体工事中には、周囲に被害が及ばないように囲いやシートを設置し、がれきの処理や運搬も迅速に行うことです。さらに、解体工事に関係するすべての者は、安全管理責任者を設置し、安全管理計画に従って作業を行うことです。これらのことを怠ると、法的な責任だけでなく、人命にも関わる危険があります。
私は三平弁護士の話を聞いて、改めてこの解体工事の危険性を感じました。私は建築に関心のある皆さんにも、この問題に注目してほしいと思います。都心マンションの解体工事は、狭い敷地や周囲の環境などで難しい場合が多いかもしれませんが、それでも安全第一で行わなければなりません。私たちはこのような危険な解体工事に対して、見過ごすことなく声を上げていくべきだと思います。
