“軽装”のまま遭難 外国人が富士山に「弾丸登山」 Tシャツやスニーカーで食料持たず…トラブル相次ぐ（FNNプライムオンライン） - Yahoo!ニュース
富士山は日本を代表する名山であり、多くの外国人観光客も登山に挑戦しています。しかし、富士山は高度が高く、気温が低く、天候が変わりやすい厳しい環境です。本格的な装備や準備をせずに、軽装で富士山頂を目指す「弾丸登山」をすると、命にかかわる危険があります。最近では、外国人観光客による「弾丸登山」のトラブルや遭難事故が相次いでいます。
9月5日には、アメリカ人男性とメキシコ人男子大学生の2人組が、Tシャツやスニーカーなどの軽装で富士山に登りました。しかし、濃い霧の中で道に迷ってしまい、救助要請をしました。メキシコ人学生は自力で下山しましたが、アメリカ人男性は約29時間もの間、行方不明になっていました。幸いにも、山梨県警の山岳救助隊が男性を発見し、無事救助することができました。男性は膝と肘にすり傷を負っただけで済みましたが、もしも天候が悪化していたら、命を落としていた可能性もあります。
8月2日には、富士山9合目にある山小屋周辺で、夜間にもかかわらず薄手のスウェットやスニーカーを着用した登山者たちが目撃されました。気温が5℃近くまで下がった寒さに耐えるために、体を丸めて身を寄せ合っていました。また、テントを設置したり、ドローンを飛ばしたりするなど、禁止されている行為も見られました。
これらの事例からわかるように、「弾丸登山」は非常に危険な行為です。富士山は自然の力が強く、予測不能なことが起こり得ます。登山者は自分の安全を守るために、必要な装備や食料を持ち、天候やルートを確認し、体力や時間に合わせて計画的に登ることが大切です。また、富士山は世界遺産でもあります。登山者は自然や文化を尊重し、マナーを守って楽しく安全に登ることが求められています。
富士山は日本の象徴であり、美しい景色や歴史を持つ魅力的な山です。外国人観光客も含めて多くの人々が富士山を楽しめるように、「弾丸登山」に注意してください。
