米国に代わって世界制覇を成し遂げるはずが…優良企業の「中国脱出」を止められない習近平政権の断末魔（プレジデントオンライン） - Yahoo!ニュース
こんにちは。今回は、最近発表された工作機械受注統計についてお話したいと思います。
工作機械とは、工場で製品を加工するための機械です。例えば、産業用ロボットや切削加工機、金型加工機、制御機器、半導体製造装置などがあります。2これらの機械は、自動化や高度化を進めるために必要なツールです。
私たちの会社も、これらの機械を製造しています。特に、中国からの需要が大きく、売上の半分以上が中国向けです。中国は世界最大の市場であり、半導体など先端分野で世界トップの製造技術を目指しています。そのため、私たちの高品質な工作機械を多く買ってくれていました。
しかし、最近の受注統計を見ると、中国からの受注が大幅に減少しています。今年4～6月期の確報では、中国からの受注は684億7600万円で、前年同期比31.7％減少しました。これはかなり深刻な数字です。
では、なぜ中国からの受注が減少したのでしょうか？その背景には、中国経済の減速があります。中国経済はリーマンショック後に不動産やインフラ投資を増やし、高い成長率を維持してきました。しかし、その代償として、不動産バブルや債務問題が発生しました。
今では、不動産バブルが崩壊しつつあります。大手不動産開発企業の恒大集団が破綻の危機に陥っています。恒大集団は多額の借金を抱えており、債務返済が困難になっています。恒大集団が倒産すれば、金融システムや経済全体に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
また、債務返済を急ぎ、貯蓄を増やそうとする家計や企業が増えています。これは、物価が持続的に下落するデフレ圧力を高めています。デフレになると、消費や投資が減少し、経済が停滞します。
このような状況下で、中国で事業を運営する企業は設備投資を絞ることになります。1設備投資が減ると、工作機械の需要も減ります。その結果、私たちの受注も減少してしまいます。
中国向け工作機械受注額の減少は、中国経済の減速と世界経済への影響を示しています。中国は世界第二位の経済大国であり、多くの国と貿易や投資の関係にあります。中国経済が低迷すれば、世界経済も足を引っ張られることになります。
私たちは、中国経済の動向に注意しながら、他の市場への展開や製品の開発に努めなければなりません。工作機械は、産業の発展に欠かせないものです。私たちは、高品質な工作機械を提供し続けることで、世界経済の成長に貢献したいと思います。
