南海トラフ巨大地震が発生した場合、日本は甚大な被害を受けると予想されています。内閣府が出している防災情報によれば、被災直後には、最大約3440万人が断水し、最大約3210万人が下水道の利用が困難となります。また、停電件数は、なんと最大約2710万軒におよびます。固定電話は最大約930万回線が通話できなくなり、携帯電話も大部分の通話が困難となることが想定されています。都市ガスも最大約180万戸の供給が停止すると予想されています。3交通施設もまた、南海トラフ巨大地震の影響を大きく受ける。
道路施設被害は約3万～3万1千箇所で発生し、鉄道施設被害は約1万3千箇所で発生すると予想されています。また、対象港湾の係留施設のうち約3千箇所で被害が発生し、対象防波堤延長約417キロメートルのうち約126～135キロメートルで被害が発生すると予想されています。さらに、中部国際空港・関西国際空港・高知空港・大分空港・宮崎空港で津波浸水が発生すると想定されます。発災直後には、日本全国で非常に深刻なインフラの問題が発生するといってよいでしょう。
