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おすぎとピーコの悲哀物語~認知症と老老介護の現実~

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こんにちは、皆さん。今日は、かつてテレビで活躍していたおすぎとピーコの現在についてお話したいと思います。おすぎとピーコは、1975年に双子のユニットとして芸能界デビューし、ゲイであることを隠さずにファッション評論家や映画評論家としても人気を博しました。しかし、今では別々の施設で暮らし、認知症に苦しみながら老老介護の状態に陥っています。彼らの「悲哀物語」を追ってみましょう。

 

身寄りのない二人

おすぎとピーコは、1939年に東京都で生まれた一卵性双生児です。父親は戦争で亡くなり、母親は再婚して別居しました。そのため、二人は祖父母や叔母に育てられましたが、幼少期から虐待や暴力を受けました。学校でもいじめられ、孤独な少年時代を過ごしました。二人は自分たちがゲイであることに気づきましたが、周囲に理解されることはありませんでした。

 

二人は高校卒業後に上京し、美容師やデザイナーなどの仕事をしながら芸能界を目指しました。1975年に双子のユニットとしてデビューすると、その個性的な容姿やキャラクターで注目を集めました。二人はゲイであることを公言し、LGBTQの先駆者としても活動しました。テレビやラジオでは、おすぎは映画評論家、ピーコはファッション評論家としても知名度を上げました。二人は糸井重里氏が聞き手を務めた『ピーコ伝』(2001年刊)などの著書も出版しました。

 

しかし、二人には親族はおらず、身寄りのない生活を送っていました。また、芸能界では次第に仕事が減り、経済的にも苦しくなりました。二人はそれぞれ別々の場所で暮らしていましたが、21年秋頃におすぎが認知症の兆候を見せ始めたことで、ピーコが心配して神奈川県横浜市西区にあるマンションに引っ越してきました。

 

老老介護の果てに

二人が同居するようになったマンションは、元々ピーコとおすぎのお姉さんが所有していたものでしたが、彼女が10年ほど前に亡くなったことでおすぎの持ち物になりました。その後、おすぎの知人らしき家族が暮らしていましたが、彼らはおすぎとピーコに対して冷淡で、家賃や光熱費などを請求するだけでした。二人は周囲の支援もなく、老老介護の状態に陥りました。

 

おすぎは認知症が進行し、自分の名前やピーコの名前も忘れてしまいました。ピーコはおすぎの世話をしながら、自分も酒に溺れるようになりました。二人はエアコンやテレビをつけっぱなしにしたり、ゴミを出さなかったりするなど、生活環境が悪化しました。近隣住民からは苦情が相次ぎ、警察や消防も何度も出動する事態になりました。

 

そして、今年4月には衝撃的な事件が起きました。ピーコが近くのスーパーで酒を盗んで逮捕されたのです。ピーコは以前から万引きを繰り返していたということでしたが、そのたびに店員や警察に注意されていただけでした。しかし、今回はついに刑事事件として扱われることになりました。ピーコは認知症の影響もあってか、自分の行為について反省する様子も見せませんでした。

 

この事件をきっかけに、おすぎとピーコは別々の施設に入ることになりました。おすぎは神奈川県内の老人ホームに、ピーコは東京都内の精神科病院に収容されました。二人はそれぞれの施設で暮らしていますが、連絡を取り合うことも訪ね合うこともありません。二人のマンションは現在も空き家のままです。