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コニカミノルタの撤退で危機に瀕する女子プロゴルフ界

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女子プロゴルフ界にとって、今年は大きな変化の年となりそうだ。コニカミノルタが27年間も続けてきた「日本女子プロゴルフ選手権」の特別協賛を今年限りで終了すると発表したのだ。これは、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)主催の国内メジャー大会であり、女子プロ協会の看板大会でもある。その冠スポンサーが撤退するというのは、女子プロゴルフ界にとって大きな打撃となる。

コニカミノルタは、1997年からこの大会の特別協賛を務めてきた。その間に、女子プロゴルフ界は大きく成長し、世界的な選手も多く輩出した。小林浩美会長は、「コニカミノルタ株式会社のブランド力に支えられJLPGAは大きく成長することができ、女子プロゴルフ界の発展に大きく寄与していただきました」とコメントしている。

しかし、コニカミノルタの撤退は、単なる契約満了ではない。実は、女子プロゴルフ界には深刻な問題があるのだ。それは、テレビ放映権の問題だ。小林会長は、放映権を協会帰属にすることで、有料ネット配信を強力に推進してきた。しかし、その方針に反発したスポンサーやテレビ局も多く、地上波での試合中継が減少してしまった。その結果、女子プロゴルフの人気も低迷し、スポンサーの集まりも悪くなってしまった。

例えば、2021年にはGMOインターネットグループが自ら主催していた大会を辞退した。その開催週はずっと空いたままであり、新たなスポンサーが見つからない状態が続いている。また、楽天グループも協会主催の「楽天スーパーレディース」にうまみがないとして、撤退するという噂が流れている。これらのスポンサーは上場企業であり、ブランド力も高い。しかし、彼らが軒並み撤退するということは、女子プロゴルフ界に対する信頼や評価が低下していることを意味する。

女子プロゴルフ界はどうすればよいのだろうか。小林会長は協会の財政基盤の強化を目指して改革に取り組んできたが、その成果は今ひとつだ。有料ネット配信は契約数が伸び悩んでおり、収益も期待ほどではない。それどころか、テレビ局やスポンサーとの関係を悪化させてしまった。小林会長は自らの方針を貫こうとしているが、それでは女子プロゴルフ界の将来は暗いままだ。

女子プロゴルフ界に必要なのは、協会とテレビ局、スポンサーとの協調だ。放映権の問題は、単に収益の分配の問題ではない。女子プロゴルフの魅力を広く伝えることができるかどうか、という問題でもある。地上波での試合中継が少なくなれば、ファンも減ってしまう。ファンが減れば、スポンサーも離れてしまう。それでは、女子プロゴルフ界は衰退してしまう。

女子プロゴルフ界は、コニカミノルタの撤退をきっかけに、自らの立ち位置を見直すべきだ。協会は、テレビ局やスポンサーとの対話を重ねて、共通の利益を見出すべきだ。また、選手たちも、自らのパフォーマンスやキャラクターでファンを引きつける努力をするべきだ。女子プロゴルフ界は、まだまだ魅力的なスポーツである。その魅力を再発見し、再構築することができれば、明るい未来が待っているはずだ。