【日本代表】「シリア戦の数倍」今度は北朝鮮が放映権料釣り上げ 背後に〝北の将軍様〟（東スポWEB） - Yahoo!ニュース
日本代表のサッカーW杯アジア2次予選が国内で放送されないという異例の事態が続いています。先日のシリア戦では、相手側の代理店が法外な放映権料を要求し、日本の放送局と折り合わず、テキスト速報や海外サイトの配信でしか観戦できませんでした。この問題は、来年3月に行われる北朝鮮との2連戦でも起こりそうです。
この記事では、日本代表のW杯予選放映権問題について、以下の点をまとめてみました。
- シリア戦での放映権ドタバタ劇
- 北朝鮮戦での放映権交渉の難しさ
- 放映権問題の背景と影響
シリア戦での放映権ドタバタ劇
日本代表が5-0で勝利したシリア戦は、ホーム（中立地開催）のシリア協会が持つテレビ放映権の販売を担った代理店が、相場を大幅に超える高額な放映権料を要求しました。日本の放送局などと折り合いが付かず、国内での中継や配信が行われない異例の事態となりました。日本サッカー協会（JFA）の田嶋幸三会長は、「最後の最後まで粘って交渉はしていくが〝チキンゲーム〟のような形でお金を釣り上げるとか、そういうことに乗っていくつもりは全くない」と怒りをにじませました。
この一戦はJFAがテキスト速報したほか、一部の海外サイトでネット配信もあり、ファンやサポーターはあの手この手で代表戦をチェックすることになりました。異例の事態が話題を呼び、一定の盛り上がりを見せました。
北朝鮮戦での放映権交渉の難しさ
しかし、一難去ってまた一難。森保ジャパンはW杯予選第3戦で、来年3月に北朝鮮と2連戦（同21日、同26日＝いずれも会場未定）に臨むが、そのアウェー戦でもすでに放映権を巡ってきな臭い動きが出ています。大手広告代理店の関係者は「北朝鮮はかなりの高額を要求しているようだ」と指摘します。中国系の代理店などを利用し、複数の放送事業者に接触しているとみられます。北朝鮮のホーム開催は自国か第3国かも決まっていないが、日本で関心を集めていることは把握しており「シリアの数倍程度」と超強気な放映権料を設定しています。金正恩総書記が推し進める外貨獲得の戦略も関係しているようで、日本側はまたしても難しい交渉を強いられそうです。
放映権問題の背景と影響
日本代表のW杯予選放映権問題は、国際サッカー連盟（FIFA）の仕組みにも起因しています。FIFAは、W杯予選の放映権を各国のサッカー協会に委ねており、ホームチームの協会が放映権を販売する権利を持っています。そのため、日本代表のアウェー戦の放映権は、相手国の協会や代理店との交渉によって決まります。この仕組みは、放映権の市場価値を高めることで、各国のサッカー発展に資するというFIFAの考え方に基づいていますが、一方で、放映権料の高騰や放送局の淘汰、ファンの不満などの問題も生じています。
日本代表のW杯予選放映権問題は、サッカー界だけでなく、スポーツ界全体にも影響を及ぼす可能性があります。放映権は、スポーツの収入源の一つであり、放送局や視聴者のニーズに応えることで、スポーツの普及や発展に寄与します。しかし、放映権料が高騰し、放送や配信が制限されると、スポーツの魅力や価値が伝わりにくくなり、ファンやスポンサーの離れや、スポーツの衰退につながる恐れがあります。放映権問題は、スポーツの公共性や社会性にも関わる重要な課題です。
日本代表のW杯予選放映権問題は、まだ解決の見通しが立っていません。ファンやサポーターは、日本代表の活躍を応援したいと思っていますが、それを阻む壁が存在しています。放映権問題は、日本代表だけでなく、サッカー界やスポーツ界の未来にも影響を与える可能性があります。放映権の適正な価値や分配、スポーツの普及や発展のための方策など、様々な観点から考える必要があると思います。
