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『FNS27時間テレビ』の魅力と課題――『千鳥の鬼レンチャン』をベースにした今年の放送はどうだったか

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4年ぶりに復活したフジテレビの大型特番『FNS27時間テレビ』。今年は人気番組『千鳥の鬼レンチャン』をベースに構成され、総合司会に千鳥、かまいたち、ダイアンが抜擢された。視聴率は同時間帯トップを獲得したものの、一部では「惨敗」などとも評された。果たして、この番組はテレビ史に残るであろう特異性を持っていたのだろうか。
まず、見どころの一つとして挙げられるのが、『千鳥の鬼レンチャン』の人気コーナー「サビだけカラオケ」や「400m走サバイバルレンチャン」をスペシャル版として展開したことだ。歌手本人やタレントが音程を外さずにサビを歌い切る「タッグモード大会」や、100kmマラソンで先導車から引き離された者が脱落する「100kmサバイバルマラソン」は、生放送ならではの緊張感や感動を生み出した。特に後者は、ゴールした者たちが涙を見せる姿から、途方もない暑さと距離、走り切った清々しさが伝わってきた。タレントが長距離を走るのに余計なドラマは必要ないと改めて感じさせられた。
もう一つの見どころは、『FNS歌謡祭』と『鬼レンチャン』の強みが融合した「FNS鬼レンチャン歌謡祭」だ。華原朋美南こうせつなど歌手本人が登場するだけでなく、T.M.Revolution西川貴教)の楽曲「HIGH PRESSURE」のサビを「カラダぐぅ~♪」と歌って爆笑を誘ったほいけんたが本人とコラボするなど、予測不能な展開が楽しめた。また、千鳥とかまいたちがワイプ越しに何かしら口にするスタイルも、視聴者と同じ自宅に座り、テレビに率直な言葉をぶつけているような感覚を与えてくれた。その安心感や親近感からくる面白さは、今までの『27時間テレビ』の中で間違いなくトップだったように思う。
しかし、この番組には課題もあった。参加タレントがゴール直後に体調不良を起こした際、番組側の対応が遅い場面があった。ハードな企画である以上、こうしたときの迅速な救護は不可欠だろう。また、出演者が別の出演者に「中指を立てた、立てない」が取り沙汰されてしまう(本人は番組中も、番組後も否定)など、不必要なトラブルも発生した。こうした点は、今後の改善が求められるだろう。
FNS27時間テレビ』は、『千鳥の鬼レンチャン』をベースにした今年の放送で、テレビの底力を見せつけた。しかし、それだけに、番組の安全性や品位にも気を配る必要がある。来年以降もこの番組が続くのであれば、そのバランスを見極めることが重要になるだろう。