先日放送されたフジテレビ系の超大型特番『FNS27時間テレビ』で、一つの話題を呼んだ企画がありました。それは、18人のタレントやユーチューバーが参加した「100kmサバイバルマラソン」です。この企画は、必要以上に休憩時間を取らずに100キロ走った場合、いつゴールできるのかを検証するというものでした。優勝者には賞金1000万円が贈られるということで、出場者たちは熱い戦いを繰り広げました。
最終的に優勝したのは、フジテレビの情報番組『ノンストップ！』に出演しているタレントのハリー杉山さんでした。彼は約17時間ほどでゴールし、驚異的なスタミナと精神力を見せつけました。しかし、この企画には色々と問題もありました。例えば、4番目にゴールした女優の井上咲楽さんが完走後に倒れ込んだにもかかわらず、なかなか介抱されなかったことや、完走したフジテレビの山本賢太アナウンサーが疲労骨折していたことなどです。これらのことに対して、SNSでは批判や心配の声が多く上がりました。
また、この企画は、日本テレビの夏の看板番組「24時間テレビ」の超人気企画・24時間チャリティーマラソンを皮肉る内容だとも話題になりました。24時間テレビでは毎年、ランナーが放送終了間際にゴールするのがお約束となっていますが、27時間テレビではそのような演出はありませんでした。実は、この点についてもフジテレビの倉田大誠アナウンサーが興味深い発言をしていました。
倉田アナは、ハリーさんが優勝した直後に、「私、思います。大型生放送のフィナーレにゴールをしてしまいますと、マラソンを頑張っていた人の感動と、やりきったMCの方々の感動がごっちゃになってしまうと思います」と語りました。これは、「24時間テレビ」でよく見られるような感動演出を批判するような発言だと受け取る人も多くいました。SNSでは、「めちゃくちゃ共感」「日テレ批判w」「倉田アナ結構凄いこと言うてはった」といった反応が寄せられました。
一方で、「24時間テレビ」を放送する日本テレビ側はどう思っているのでしょうか？実は、今年も8月26日・27日に「24時間テレビ46」の放送が決まっており、今年も24時間チャリティーマラソン、もしくは類似企画が行われる見込みだということです。しかし、27時間テレビのマラソン企画でけが人を出したり炎上したりしたことに対して、日テレ局内はピリついているという噂もあります。テレビのマラソン企画自体に批判が出そうで、迷惑でしかないと感じているのかもしれません。
27時間テレビのマラソン企画は、視聴者にとっては面白くて感動的なものでしたが、裏側には色々な思惑や問題があったようです。日テレとフジテレビのマラソン企画の違いや競争は、今後も続くのでしょうか？それとも、新型コロナウイルスの影響でマラソン企画自体がなくなってしまうのでしょうか？今後の展開に注目です。
