この記事は、ロシアの傭兵会社「ワグネル社」の創設者であるプリゴジン氏について述べています。彼は、ケータリングサービスを通じてロシア軍に取り入り、「プーチンの料理長」と呼ばれるようになりました。その後、彼は傭兵業に手を伸ばし、ロシア軍諜報部GRUによって、ロシアにも傭兵会社が作られました。
しかし、ワグネル社はロシア軍に敵視され、国のカネで活動しているにもかかわらず、軍の命令を受けず、「いいとこ取り」ばかりしていました。2015年秋にはロシア軍とともにシリアに駐留しましたが、この時も夜間勝手に油田の接収に向かい、守っていた米軍から壊滅的な攻撃を受けています。
その後、ワグネル社は中央から冷や飯を食わされ、リビアや中央アフリカ共和国でのドサ周りをさせられます。2022年2月、ウクライナ戦争が始まると、欧州に舞い戻ります。そして戦線が膠着すると、ワグネル社は中央から便利に使われ始めました。
しかし、最終的にワグネル社は不要になりました。カネがかかるし、弾薬をやらないとすぐ国防相や総参謀長の悪口をSNSに書き立てるためです。これで、「プリゴジンの乱」は収束しました。
