日本ハムは4位で、優勝戦線に食い込むためには借金を増やすわけにはいかない。チーム防御率はパ・リーグで唯一の2点台と投手陣は安定している。力のある投手がそろっている中、安定感が際立っているのが左腕の加藤貴之だ。
今季はリーグ歳最多の3完投をマークし、直球は140キロ台中盤と速いわけではないが、剛速球がなくても抑える術を知っている。
昨年は8勝7敗、防御率2.01をマークし、シーズン与四球はプロ野球最少記録の11で72年ぶりに更新した。
加藤は今年4月5日に国内FA権を取得し、今季も94回2/3を投げて与えた四死球は7つのみ。投げる精密機械はV奪回に向け、左腕を振り続ける。