ロシアによるウクライナ侵攻から1年半が経とうとしています。欧米や日本は制裁強化に乗り出していますが、深刻な打撃にはいたっていないとの見方がもっぱらです。2022年の実質GDP成長率はマイナス2．1％にとどまりました。中国やインドへの輸出拡大と、同盟国の輸入拡大でロシア生活は改善しています。抜け穴が影響を緩和しており、「継戦能力」は高いとされています。
ロシアのプーチン大統領は、サンクトペテルブルクで開かれた国際経済フォーラムで演説し、経済政策の効果を誇示するとともに、ロシアから撤退した外国企業が復帰する道は閉ざさないと表明しました。ただし、侵攻開始から1年以上経過した事実を踏まえれば、欧米を中心とする経済制裁が当初描かれていた通りに効いていないことは間違いないでしょう。
このように、ロシア経済はウクライナ侵攻後も安定しており、欧米の経済制裁が思ったよりも効いていないことがわかります。今後もロシア経済の動向に注目が集まることでしょう。
