ブログ記事： 「クマと人間の共存は可能か？」 2021年度に、農林水産省が発表した「全国の野生鳥獣による農作物被害状況」によると、クマによる農作物への被害は4億3800万円だった。北海道幌加内町の朱鞠内湖東部で、5月14日午前5時半ごろ、1人でイトウ釣りをしていたアルバイト男性が行方不明になり、翌日には男性の遺体が発見された。地元のハンターがヒグマを殺した。
湖付近はクマの生息地として知られるが、これまで人身被害の記録はなかった。しかし、事故の約1週間前から不穏な前兆があった。
クマは元々警戒心が強く、人を避ける傾向にあるとされているが、そうではないクマもいる。お腹を空かせたクマや子供連れのメスグマは人間を襲ってくるケースがある。ヒグマを発見次第逃げることが重要だが、慎重に逃げなくてはいけない。ヒグマは素早く動くものに反応し、走って逃げると捕食本能を刺激され追いかけてくると言われている。そのスピードも時速60kmとも言われ、人間が逃げ切れるスピードではない。
