約1年8ヵ月ぶりに公式戦に復帰した男子テニスの錦織圭が、プエルトリコで開催されたカリビアン・オープンで見事優勝を果たしました。決勝では世界ランク1118位のM・ゼン（アメリカ）を6-2, 7-5のストレートで下し、チャレンジャー大会では約5年5ヵ月ぶり、公式戦では約4年5ヵ月ぶりのタイトルを獲得しました。
錦織は昨年1月に股関節の手術や足首の負傷により長期離脱していましたが、今大会ではワイルドカードで出場し、予選勝者やシード選手を次々と撃破して決勝に進出。決勝では第1セットからブレークを奪い、第2セットでも主導権を握り続けました。ゼンに追い上げられた場面もありましたが、最後は2度目のチャンピオンシップポイントをものにし、復帰戦で見事な復活劇を演じました。
この快挙には元世界ランク1位のA・マレー（イギリス）も祝福のツイートを送りました。マレーは自身も股関節の手術や負傷により長期離脱していた経験があり、錦織と同じくカムバックを果たしています。錦織とマレーは同世代であり、これまでに10回対戦しています（錦織2勝8敗）。今後も両者の活躍が期待されます。
