5月18日午前10時20分頃、歌舞伎俳優の市川猿之助さん（47）のマネージャーから「本人が意識もうろうとしている」と119番があったそうです。警視庁目黒署員が東京都目黒区の自宅に駆け付けたところ、猿之助さんと両親が倒れているのが見つかりました。猿之助さんが家族に宛てて書いたとみられる遺書のようなものが現場で発見されました。父親の歌舞伎俳優市川段四郎さん（76）と母親（75）は死亡が確認されました。警察は詳しい状況を調べています。
署員が駆け付けた際、猿之助さんは半地下のクローゼットで座っている状態で、病院に搬送時、意識はあり、命に別条はないということです。両親は2階のリビングであおむけに倒れていました。母親はその場で死亡が確認され、段四郎さんも搬送先の病院で死亡しました。いずれも目立った外傷はないとみられます。
猿之助さんの所属事務所は「情報が少なくコメントを出せる状況にない」としています。猿之助さんは四代目段四郎さんの長男として生まれ、2012年に伯父を継いで四代目猿之助を襲名しました。歌舞伎俳優として活躍する傍ら、映画やテレビドラマ、バラエティー番組などにも多数出演しています。俳優の香川照之さんはいとこに当たります。
猿之助さんの自宅周辺には規制線が張られ、様子を見に来た近隣住民もいます。70代男性は、猿之助さんと段四郎さんが酸素マスクを口に当てられ、担架で運び出されたのを見たそうです。猿之助さんの母親を知る60代女性は「いつもきれいにしていて会ったら会釈をしてくれた。地域の活動もしっかりやられていた」と語っています。
