2年連続打率1割→「.347」に急成長 数値に顕著な変化…才能見せた阪神25歳（Full-Count） - Yahoo!ニュース
こんにちは。今回は、阪神の小野寺暖外野手の今季の打撃成績について分析してみたいと思います。小野寺は4年目の今季、自己最多となる43試合に出場し打率.347を記録しました。2軍でも150打席以上立った打者の中ではチームトップの打率.305、OPS.827と好成績をマークしました。では、なぜ小野寺は打撃で大きな進化を遂げたのでしょうか。以下に主な要因をまとめました。
- 四球率の上昇と三振率の減少：小野寺は今季、1軍で四球率が2.2％から8.4％に上昇し、三振率が26.7％から14.5％に減少しました。これは、選球眼の向上と打撃力の向上を示しています。小野寺は、相手投手のボール球を見極める能力が高まり、ストライクゾーン内の球をしっかりと捉えることができるようになりました。
- 逆方向への打球の増加：小野寺は今季、1軍で逆方向への打球が昨年の25.8％から39.1％に増加しました。これは、打球方向のバリエーションが豊富になったことを意味しています。小野寺は、相手投手の配球に応じて、内角の球は引っ張り、外角の球は逆方向に流すことができるようになりました。これにより、守備側の対応を難しくし、ヒットにつなげることができました。
- 打球速度の向上：小野寺は今季、1軍で打球速度が「Soft、Mid、Hard」の3種類に分けられるが、Hard％が35.5％、2軍でも37.3％と、ともに自己最高の割合を記録しました。これは、打球の威力が増したことを示しています。小野寺は、相手投手の球速に負けないスイングスピードを身につけ、ボールに強い力を伝えることができるようになりました。これにより、長打力も向上し、本塁打も3本放ちました。
- 得点圏打率の高さ：小野寺は今季、1軍で得点圏打率が.375と高い数字を残しました。これは、勝負強さの高さを示しています。小野寺は、チームにとって重要な場面で集中力を高め、チャンスをものにすることができました。左右のどちらの投手も苦にせず、安定した打撃を見せました。
