新監督からまさかの“引退差し戻し” 「やめたかったんだけどな」延びた現役生活（Full-Count） - Yahoo!ニュース
こんにちは、野球ファンの皆さん。今回は、元中日ドラゴンズの内野手で、現在は名古屋北リトルリーグの総監督を務める正岡真二氏についてお話ししたいと思います。正岡氏は、高い守備力でチームを支えた名選手ですが、現役引退を決めた後に、異例の引退差し戻しを経験したことをご存知でしょうか？その裏には、中日の新監督に就任した山内一弘氏の要望があったのです。
正岡氏は、1970年にドラフト2位で中日に入団しました。内野のユーティリティプレイヤーとして活躍し、1974年には二塁手としてベストナインに選ばれました。その後も、一塁手や三塁手としても起用され、守備力や走塁力でチームに貢献しました。1982年には、近藤貞雄監督率いる中日がセ・リーグを制覇し、日本シリーズに進出しました。しかし、正岡氏はこの時点で自分の衰えを感じ始めていました。目が悪くなり、ナイターでフライが見えづらくなったり、足が思うように動かなくなったりしたということです。
そこで、正岡氏はプロ16年目の1983年シーズンを最後に現役引退することを決意しました。球団にもその意向を伝えていたそうですが、それがまさかのどんでん返しだったのです。1984年シーズンから中日を指揮することになった山内一弘氏が、正岡氏に現役続行を要望したのです。山内氏は、正岡氏の守備力や経験を高く評価しており、チームのベテランとしても重要な存在だと考えていたからです。
正岡氏は当初戸惑いましたが、山内氏の熱心な説得に応えて、引退を差し戻すことにしました。しかし、その年も出場機会は少なく、わずか5試合に出場して1打数無安打でした。そして、シーズン終了後に改めて現役引退を表明しました。正岡氏は「やっぱり自分では無理だと思った」と振り返っています。
正岡氏は現役引退後も中日に残り、二軍コーチやスカウトなどを務めました。1999年からは名古屋北リトルリーグの総監督として子供たちに野球を教えています。正岡氏は「子供たちと一緒に野球をすることが楽しみ」と話しています。
