大谷翔平の「本塁打王」米国では話題にならない理由 在米ジャーナリストが解説する現地の反応と評価（AERA dot.） - Yahoo!ニュース
こんにちは。
まず、大谷選手は日本人初となるア・リーグの本塁打王に輝きました。これはもちろん素晴らしいことですが、アメリカではあまり話題になっていません。なぜなら、メジャー全体では4位であり、ア・リーグとナショナル・リーグの違いがほとんどなくなった現在のメジャーでは、リーグ別のタイトルは注目されなくなっているからです。野球好きのアメリカ人に聞いても、本塁打王は誰か分からないという人が多いです。大谷選手の長打力はすでに認められており、本塁打王になったところで驚きもないのです。
それよりも、大谷選手が評価されるべき偉業は、投打のそれぞれでメジャー最高クラスの活躍を続けることです。これは日本人どころかメジャー史上でも大谷選手しかいないことです。WARという指標を見ると、大谷選手はメジャーでダントツ1位であり、フル出場した21年、22年の自身の数字を上回っています。けがをせずに終えていれば、「史上最高のシーズン」だったという見方もあります。
3年連続でMVP級の活躍をしたことで、チームメートのマイク・トラウトから「現役最高選手」の座を引き継いだことに異を唱える現地専門家はほぼいなくなりました。メジャーリーグの広告写真やユニフォーム売り上げランキングでも、大谷選手が真ん中で他のスター選手よりも大きくフィーチャーされています。サッカーのリオネル・メッシのように、大谷選手は名実ともに世界の野球界の「顔」となりました。野茂英雄やイチローを含め、そこまでの地位に上り詰めた日本人はいません。
