二所ノ関親方が秋場所総括 印象に残った力士は熱海富士だけ 貴景勝「変化」で失ったもの多い（スポニチアネックス） - Yahoo!ニュース
こんにちは、相撲ファンの皆さん。今回は、24日に千秋楽を迎えた大相撲秋場所の結果と、本紙評論家の二所ノ関親方（元横綱・稀勢の里）の見解を紹介したいと思います。
まず、優勝したのは大関・貴景勝でした。11勝4敗という成績で、史上4回目となる低勝率優勝を果たしました。決定戦では、同じく11勝4敗で並んだ平幕の熱海富士に変化で勝ちました。貴景勝は優勝会見で、綱獲りとなる九州場所への思いを語りました。自分の相撲を貫き、横綱に相応しい力士になりたいということでした。
貴景勝の優勝は、彼の努力と実力を認めるべきですが、正直言って、今場所の優勝争いは盛り上がりに欠けました。それは、上位陣の不振が原因です。3大関のうち、霧島と豊昇龍は勝ち越しに苦しみ、貴景勝も千秋楽まで優勝を決めることができませんでした。横綱は不在で、大関は弱く、番付が崩壊したかのような取組編成が目立ちました。
そんな中で、最後まで優勝を争ったのが、幕内2場所目の21歳、熱海富士でした。右四つからの攻め相撲で、上位力士にも物怖じせずに挑みました。照ノ富士を彷彿とさせる姿勢と技術には感動しました。終盤は力尽きましたが、史上最速優勝という記録は逃しましたが、経験という財産を得ました。今後の成長が楽しみです。
二所ノ関親方は、熱海富士の奮闘を評価しつつも、上位陣の低調ぶりが低レベルの優勝につながっていると指摘しました。貴景勝は突き押しの形がある分、「強いイメージ」を伝えることはできますが、綱獲りへの期待は上がっていません。今、一番強い力士なので、満場一致で「横綱に」という声がかかる相撲を目指してほしいということでした。
私も二所ノ関親方の意見に賛成です。貴景勝は優勝したことで自信をつけたと思いますが、それだけでは綱獲りには届きません。もっと攻めの姿勢と技のバリエーションを増やして、横綱に相応しい存在感を示してほしいです。熱海富士は、若くて勢いがありますが、まだまだ修行が必要です。上位力士との対戦で足りない部分を見つけて、稽古環境の良い伊勢ケ浜部屋で猛稽古を積んでほしいです。
