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【神戸3人殺害事件】妄想・幻聴に支配された男性、2審も無罪判決

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2審も被告に「無罪判決」神戸5人殺傷事件「妄想の圧倒的影響下にあった疑い払拭できない」『心神喪失疑い』で刑事責任能力なしと再び判断 大阪高裁が検察の控訴棄却(MBSニュース) - Yahoo!ニュース

こんにちはん。今日は、話題になっている神戸3人殺害事件の控訴審判決についてお話ししたいと思います。

この事件は、2017年7月に神戸市北区で起きた凄惨な事件です。被告の男性(32歳)は、自宅で祖父母を金属バットや文化包丁で殺害し、近所に住む女性も刺し殺害しました。また、母親と別の女性にも重傷を負わせました。

この男性は、自分と元同級生の女性以外は「哲学的ゾンビ」という妄想・幻聴に苦しんでいました。哲学的ゾンビとは、姿は人間だが自我や感情がない存在のことです。男性は、女性と結婚するためには哲学的ゾンビを倒さなければならないと信じていました。

この事件では、被告の犯行が妄想・幻聴に拠るものだったという点は認定されていましたが、その影響がどの程度だったかが争点となっていました。

1審では、検察側は、被告には犯行をためらった瞬間もあることなどから、殺傷した相手が哲学的ゾンビだと確信まではしておらず、人である可能性を認識していたと主張しました。そして、被告は心神耗弱として無期懲役を求刑しました。心神耗弱とは、善悪を判断し行動をコントロールする能力が著しく低下している状態のことです。

一方、弁護側は、被告は妄想・幻聴の圧倒的な支配下で犯行に及んだのであり、心神喪失として無罪を主張しました。心神喪失とは、善悪を判断し行動をコントロールする能力が完全に失われた状態のことです。日本の刑法では、心神喪失者の行為は罰しないと定められています。

神戸地裁は、被告の犯行は妄想の圧倒的な影響下にあったとして、弁護側の主張を支持しました。そして、被告に無罪を言い渡しました。

この判決を不服として、検察側は控訴しました。

2審では、大阪高裁が判決を下しました。高裁は、被告は自分と女性以外が哲学的ゾンビだと確信し、その妄想の圧倒的な影響下にあった疑いを払拭できないとして、1審判決を支持しました。そして、検察側の控訴を棄却しました。被告の男性は2審も無罪となりました。