ロシアVSウクライナ「至近距離」で戦車同士が交戦 勝ったのはどっち？（乗りものニュース） - Yahoo!ニュース
ウクライナ国防省が公開した動画には、ウクライナ軍の戦車がロシア軍の戦車を至近距離で破壊する様子が映っています。この動画は、ウクライナとロシアの間で続く紛争の現場で撮影されたものと見られます。この記事では、動画の内容や背景について解説します。
動画の内容
動画は、ウクライナ陸軍の第128独立山岳強襲旅団が上空から撮影したものです。動画の冒頭では、林の中に隠れているウクライナ軍の戦車「T64-BV」が、目の前にいるロシア軍の戦車「T72-B3」に向けて砲撃を開始します。ロシア軍の戦車は、ウクライナ軍の戦車の存在に気づかずに、その場に停車しています。ウクライナ軍の戦車は、ロシア軍の戦車の側面に複数の砲弾を命中させ、白煙を噴き上げさせます。ロシア軍の戦車は、砲弾の衝撃で破片が飛散し、炎上します。動画の最後では、ウクライナ軍の戦車が、ロシア軍の戦車の残骸を横目に、その場を離れます。
動画の背景
ウクライナとロシアの間では、2014年から紛争が続いています。紛争の発端は、ウクライナの親欧米派の政権が誕生したことに反発した、ウクライナ東部の親ロシア派の分離主義者が武装蜂起したことです。ロシアは、分離主義者に対して、軍事的な支援や人員の派遣を行っています。両国の軍隊は、ウクライナ東部のドネツク州とルハンスク州の境界線付近で、激しい戦闘を繰り広げています。今回の動画は、その戦闘の一場面を捉えたものと考えられます。
両国の戦車の性能
ウクライナ軍とロシア軍の戦車は、ともに旧ソ連の戦車をベースにしたものです。ウクライナ軍のT64-BVは、旧ソ連が開発したT-64戦車に近代化改修を施した車両で、ウクライナ陸軍が主力戦車として使用しています。T64-BVは、125mmの滑腔砲を装備し、対戦車ミサイルも発射できます。また、複合装甲や爆発反応装甲を備えており、防御力も高いです。ロシア軍のT72-B3は、旧ソ連が開発したT-72戦車を改良した車両で、ロシア陸軍の主力戦車の地位を占めています。T72-B3も、125mmの滑腔砲を装備し、対戦車ミサイルも発射できます。しかし、T72-B3は、T64-BVに比べて、装甲や火器管制システムなどの性能が劣っているとされています。今回の動画では、ウクライナ軍の戦車が、ロシア軍の戦車の弱点である側面を狙って撃破したことが、戦車の性能差を示していると言えるでしょう。
まとめ
ウクライナ国防省が公開した動画は、ウクライナ軍とロシア軍の戦車同士の超至近距離の戦闘を映し出しています。ウクライナ軍の戦車は、ロシア軍の戦車の側面に砲弾を命中させ、一方的に撃破しました。この動画は、ウクライナとロシアの間で続く紛争の現状や、両国の戦車の性能差を示していると言えます。
