ウクライナ軍のチャレンジャー2が前線に 「スナイパー」のように敵狙う（Forbes JAPAN） - Yahoo!ニュース
ウクライナとロシアの間で続く紛争では、両国の戦力や装備に大きな差があることがよく指摘されています。ロシアは核保有国であり、世界最大級の軍事力を持っています。一方、ウクライナは独立後に軍事予算を削減し、旧ソ連時代の装備に頼っている部分が多いです。しかし、ウクライナ軍には、ロシア軍に対抗できる秘密兵器があります。それは英国製のチャレンジャー2戦車です。
チャレンジャー2は、英国陸軍が主力戦車として使用している最新型の戦車です。120mmライフル砲を搭載し、射撃統制システムや装甲も高性能です。チャレンジャー2は、1991年の湾岸戦争でデビューし、その後もイラク戦争やアフガニスタン紛争などで活躍しました。チャレンジャー2は、長距離から敵戦車を撃破する能力に優れており、その記録は未だに破られていません。
ウクライナがチャレンジャー2を入手した経緯は不明ですが、おそらく英国から購入したか、あるいは第三国から譲渡されたかだと思われます。ウクライナでは2014年からロシアとの紛争が激化しており、西側諸国からの支援を受けています。その中には武器や装備の提供も含まれているかもしれません。
ウクライナ軍では、第82空中強襲旅団がチャレンジャー2を14両保有しています。この旅団は、空挺部隊や歩兵戦闘車なども装備し、ウクライナ軍で最も強力な旅団と言われています。第82旅団は、南部ザポリージャ州でロシア軍占領下のメリトポリに向かう攻勢に参加しました。この攻勢では、ロシア軍の重要な防御拠点であるロボティネを解放するのに成功しました。ロボティネは、メリトポリから約80km離れた場所にあり、ウクライナ軍の進撃を阻む要衝でした。
ウクライナ国防省は、チャレンジャー2の前線での活動を初めて公開しました。動画には、チャレンジャー2の乗員がインタビューに答えたり、戦車の内部や外部を見せたりしています。乗員の一人は、「この戦車は、ほかの戦車の中にあってスナイパーライフル（狙撃銃）のような役割を果たしている」と語っています。つまり、チャレンジャー2は、長距離から敵戦車を正確に狙撃することができるということです。
ロシア軍が使用している戦車は、主にT-64やT-72、T-80といった旧ソ連式の戦車です。これらの戦車は、チャレンジャー2に比べて射程や精度が劣っています。また、装甲もチャレンジャー2の砲弾に耐えられない可能性が高いです。したがって、チャレンジャー2は、ロシア軍の戦車に対して圧倒的な優位性を持っています。
ウクライナとロシアの紛争は、まだ終わりが見えません。両国は停戦協定を結んでいますが、実際には頻繁に衝突しています。ウクライナ軍は、ロシア軍の侵攻を食い止めるために必死に戦っています。その中で、チャレンジャー2は、ウクライナ軍の重要な切り札となっています。英国製の戦車が、ウクライナとロシアの紛争にどのような影響を与えるか、今後も注目していきたいと思います。
