# イーロン・マスク氏、Xの課金制について言及
マスク氏、「X」をすべて課金制にする可能性示す(BBC News) - Yahoo!ニュース
こんにちは。今日は、世界最大の富豪であり、テスラやスペースXなどの企業を率いるイーロン・マスク氏が、自ら所有するソーシャルメディア「X(旧ツイッター)」について語った話題をお伝えします。
## Xとは何か?
まず、Xとは何かを簡単に説明します。Xは、昨年秋にマスク氏が買収したソーシャルメディアで、元々はツイッターという名前でした。しかし、マスク氏は買収後にシステムや方針を大きく変えました。例えば、
- 長文投稿や画像投稿が可能になった
- 有料会員制度「Xプレミアム」が導入された
- ユダヤ人差別やその他の差別的な投稿に対して寛容な姿勢を示した
などです。これらの変更によって、Xは多くの利用者や注目を集めると同時に、批判や問題も引き起こしました。
## Xが課金制になる可能性
そんなXですが、先日驚くべき発言がありました。それは、マスク氏がすべての利用者に対して課金制にする可能性に言及したことです。マスク氏は18日、国連総会出席のため訪米しているイスラエルのネタニヤフ首相とカリフォルニアで会談しました。その会話はXで中継されましたが、その中でマスク氏は次のように述べました。
> 「システム利用料として毎月少額を課金する方向へ向かっている」
マスク氏は、この課金制の目的は、自動投稿を繰り返す「bot」アカウントを排除することだと強調しました。botとは、人間ではなくプログラムによって操作されるアカウントのことで、X上では様々な目的で使われています。例えば、
- 政治的なプロパガンダや世論操作を行う
- 偽のニュースやデマを拡散する
- 特定の人物や団体に対する攻撃や擁護をする
- スパムや広告を送りつける
などです。これらのbotは、Xの利用者や社会にとって有害な影響を及ぼす可能性があります。マスク氏は、botを作る費用はほとんどかからないが、課金制にすればコストが高くなると考えています。そのため、課金制にすることでbotの数を減らし、Xの品質を向上させることができるというわけです。
マスク氏は、現在では「Xプレミアム」と呼ばれる有料会員制度の利用者拡大を進めていますが、それとは別にもっと安い価格帯のサービスを検討中だと話しました。具体的な時期や金額などの詳細には言及しませんでしたが、「本当にわずかな額にしたい」と述べました。
## Xのユダヤ人差別問題
マスク氏とネタニヤフ首相の会話では、もう一つ注目すべき話題がありました。それは、「X」に投稿されるユダヤ人差別についてです。Xは、ユダヤ人差別やその他の差別的な投稿に対して寛容な姿勢を示しており、それが問題視されています。特に、アメリカ最大のユダヤ人権利保護団体「名誉毀損防止同盟(ADL)」は、「X」によるユダヤ人差別対策が不十分だとかねて批判しています。
マスク氏はこれに対して反発し、「買収以来、ADLはここと私が反ユダヤ主義だと虚偽主張をすることで、このプラットフォームをなきものにしようとしてきた」とX上で投稿しました。さらに、「ユダヤ人差別についてこのプラットフォームの名誉を回復するため、ADLを名誉毀損で訴えるしかないみたいだ。 なんて皮肉だ!」とも投稿しました。
ネタニヤフ首相との会談でマスク氏は、自分は「ユダヤ人差別に反対する」と繰り返しましたが、表現の自由を確保することとSNSの内容の監督のバランスを保つのは難しいことだと認めました。