「ショーマストゴーオン」TBS有名プロデューサーが“ジャニーズ擁護”で波紋、問われるメディアの在り方（週刊女性PRIME） - Yahoo!ニュース
ジャニーズ事務所が創業者の故・ジャニー喜多川氏の性加害を認めて謝罪したことは、多くの人に衝撃を与えました。被害者や関係者に対して心からお詫びするというジャニーズ事務所の姿勢は、評価されるべきだと思います。しかし、その一方で、ジャニー氏の性加害を正面から取り上げなかったテレビ局やメディアに対しても、厳しい目が向けられています。
特に、TBSの有名プロデューサーU氏が自身のSNSで繰り返しているジャニーズ事務所を擁護するような発言は、多くの批判を受けています。U氏はこれまで木村拓哉や櫻井翔などジャニーズタレントが主演するドラマを手がけてきた人物です。彼はジャニーズ事務所の内部調査に懐疑的であり、性加害問題について情緒的に偏っていると再発防止特別チームを非難しました。また、ジャニー氏のモットーである「ショーマストゴーオン」を引用してジャニーズ側に寄り添いました。
私はこのような発言に強く反対します。まず、ジャニーズ事務所の内部調査は、第三者委員会や弁護士団など専門家の協力を得て行われたものです。その結果、ジャニー氏の性加害が事実であることが明らかになりました。この調査は、ジャニーズ事務所が自らの責任を認めて、被害者や社会に対して誠意を示すために行ったものです。それを「適当な仕事ぶり」と言って軽視するのは、非常に不適切だと思います。
次に、性加害問題について情緒的に偏っているというのは、再発防止特別チームではなく、U氏自身のことではないでしょうか。再発防止特別チームは、ジャニー氏の性加害について、客観的な事実を報告し、再発防止のための提言を行いました。その中には、ジャニーズ事務所だけでなく、テレビ局やメディアに対しても、被害者救済と人権尊重を求める姿勢を示すように促すものがありました。これは、性加害問題を真摯に受け止めて、改善に向けて努力するという姿勢です。それを「情緒的に偏っている」と言って批判するのは、自分の立場や利益を守ろうとする姿勢ではないでしょうか。
最後に、「ショーマストゴーオン」という言葉は、ジャニー氏が芸能界で生き抜くために掲げたモットーです。しかし、それは性加害を正当化する言葉ではありません。ジャニー氏が性加害を行ったことは、彼の功績や業績を否定するものではありませんが、同時に許されるものでもありません。ジャニーズ事務所が今後もショービジネス界で活躍するためには、「ショーマストゴーオン」ではなく、「ショーマストチェンジ」が必要だと思います。
メディア側であるU氏がSNSでジャニー氏の性加害を正面から取り上げなかったテレビ局の忖度を問題視されていることに無関心であることが問題だと指摘されています。私もその意見に賛成します。メディアは、性加害問題を隠蔽したり、擁護したりすることではなく、公正かつ正確に報道することが責務です。また、ジャニーズタレントやファンに対しても、性加害問題と区別して扱うことが必要です。彼らは性加害に関与していない人々ですから、一括りにされて非難されることは不当です。
ジャニーズ事務所が性加害を認めたことは、芸能界だけでなく社会全体に影響を与える大きな出来事です。その中で、メディアやプロデューサーなど関係者はどのような姿勢を示すべきか考え直す必要があると思います。私は、ジャニーズ事務所やテレビ局が被害者救済と人権尊重を重視する姿勢を見せてくれることを期待しています。
