不起訴の山川穂高に西武は「無期限出場停止処分」これは一球団の問題ではない…NPBはなぜ動かないのか？ “判例”となるバウアーのケース（Number Web） - Yahoo!ニュース
こんにちは。今回はプロ野球界で話題になっている西武・山川穂高内野手の不起訴処分に対する球団の厳しい処分について、私なりに考えてみたいと思います。
## 事件の概要
まず、事件の概要をおさらいしましょう。山川は昨年11月に港区のホテルで20代の女性に性的暴行をしたとして、女性側から被害届が出されました。警視庁麻布署が捜査に乗り出しましたが、今年5月に東京地検に書類送検された後、8月下旬に嫌疑不十分で不起訴処分となりました。
山川は事件が報道された翌日に出場選手登録を抹消され、その後は三軍で練習を続けていました。しかし、不起訴処分が決定した直後に西武球団は「無期限で公式戦への出場停止」とする処分を発表しました。球団は、不起訴処分になったとはいえ、主力選手としての責任ある立場や世間の反応を考慮して、今回の事態を重く見て、しっかり処分すべきだと判断したと説明しています。
一方、日本プロ野球選手会は、山川側から女性側に和解金などの支払いがなく、女性側の言い分を認定する証拠が認められなかった点を挙げて、客観的事実に基づく慎重な対応を求めました。また、選手寿命が限られているプロ野球選手にとって1日、1日が極めて重いものであるとして、再びグラウンドでプレーできるよう、静かに見守りいただきますようにお願いしたとコメントしています。
## NPBの対応は適切か？
このように、西武球団と日本プロ野球選手会の間には、山川に対する処分や対応について大きな温度差があります。では、NPBはどう対応しているのでしょうか？
実は、NPBは山川に対する追加的な処分や指導などは行わない方針であり、西武球団の判断に委ねる立場を取っています。NPBの鈴木清コミッショナーは、「個人的な問題であっても社会的な問題でもある。NPBとしてもしっかりと見ている」と述べましたが、「球団が厳正に対処することを期待する」とも付け加えました。
つまり、NPBは個々の球団に対応を任せており、統一的な基準や方針が欠如していると言えます。これはNPBの社会的責任や信頼性に関わる問題であり、今後の改善が必要だと思います。
## MLBのバウアー事件との比較
ここで、MLBで起きた同様の疑惑をめぐる事件と比較してみましょう。ドジャース・トレバー・バウアー投手は今年6月にカリフォルニア州パサデナ市で知人女性に暴行を加えたとして、女性側から保護命令を申請されました。パサデナ市警察署が捜査中ですが、MLBは管理委員会規定第12条に基づき、暫定的に有給出場停止処分を下しました。
