「メンバーを見てレベルが高すぎる！」と驚愕 拓大紅陵高→プリンスホテル入りした元オリックスの小川博文は「なんてところに入ったんだ」（webスポルティーバ） - Yahoo!ニュース
こんにちは。今日は、かつて存在した社会人野球の強豪チーム、プリンスホテル野球部について紹介したいと思います。このチームは、1980年代に都市対抗野球や社会人野球日本選手権で活躍しましたが、1990年に廃部になってしまいました。その歴史と魅力を、元プリンスホテル野球部の選手で、後にオリックスや横浜でプロとしても活躍した小川博文さんの証言をもとに紹介します。
まず驚くべきは、プリンスホテル野球部の食事です。小川さんは、高校卒業後にプリンスホテルに入社し、合宿所での生活を始めましたが、そこで出される食事はホテルのシェフが作るという豪華なものでした。特に土曜日の昼に出るステーキは、レアやミディアムなど好みの焼き方を聞かれるほどでした。小川さんは、千葉の館山出身で、高校までは硬式球を持ったことがないほど野球経験が少なかったので、この食事に目がキラキラしたそうです。また、都市対抗などの大会では、補強選手も合宿所に入りましたが、同学年で高校時代に対戦した東芝府中から来た初芝清さん（元ロッテ）も「ごはんがおいしくてたまらん」と朝から丼飯を３杯食べたそうです。
次に驚くべきは、プリンスホテル野球部の強さです。小川さんは、入社１年目からレギュラーとして活躍しましたが、チームメイトもすごいメンバーでした。例えば、エースだった岩崎光一郎さん（元西武）は最速150キロの速球と鋭いカーブを武器にしていました。また、キャプテンだった山田久志さん（元西武）は強肩強打の捕手で、小川さんとバッテリーを組んでいました。その他にも、後にプロ入りした選手や有名大学出身の選手が多く在籍していました。小川さんは「メンバーを見てレベルが高すぎる！」と驚愕し、「なんてところに入ったんだ」と思ったそうです。
プリンスホテル野球部は、1985年から1988年まで４年連続で都市対抗野球に出場しました。その中でも最高成績は1987年で、準々決勝まで進みました。その試合では岩崎さんが先発し、小川さんも３番・二塁手として出場しましたが、残念ながら日本生命に敗れました。しかし、その試合ではプリンスホテル大応援団が話題をさらいました。彼らは銀ラメ燕尾服にハイレグ姿で登場し、球場を盛り上げました。小川さんは「あれはすごかった。あの応援団がいるから、プリンスホテル野球部は強くなれたんだと思う」と感謝しています。
プリンスホテル野球部は、1989年に社会人野球日本選手権にも出場しましたが、初戦で敗れました。その後、経営難により1990年に廃部になってしまいました。小川さんはその年にオリックスに入団し、プロ野球選手として活躍しましたが、プリンスホテル野球部での思い出は忘れられないそうです。彼は「プリンスホテル野球部は幻の強豪チームだと思う。もっと長く続いていれば、日本一になれたかもしれない」と語っています。
以上が、プリンスホテル野球部の歴史と魅力を小川博文さんの証言をもとに紹介した記事でした。この記事は、Yahoo!ニュースのwebスポルティーバに掲載された記事を参考にしています。プリンスホテル野球部の詳細な記録や写真などは、同サイトで見ることができます。興味のある方はぜひチェックしてみてください。
