50代の年金見込額を知る方法と必要な貯蓄額
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こんにちは。今日は50代の方に向けて、年金についてお話ししたいと思います。皆さんは自分が将来どれだけ年金をもらえるか、知っていますか?実は、日本銀行が行った調査によると、50代で「受け取れる公的年金の金額を知らない」と回答したのは62%にものぼります。また、「退職後の生活費はいくら必要か」までを認識している人は5割、「その必要額を確保している」はわずか26%だけでした。これでは、年金に頼る老後生活は危ういと言わざるを得ません。
そこで、今回はねんきん定期便を活用して、自分の年金見込額を知る方法と、夫婦で100歳まで生きるために必要な貯蓄額を計算する方法を紹介したいと思います。ねんきん定期便とは、毎年、誕生月に手元に届く年金情報のことです。50歳未満(35歳、45歳除く)であれば、保険料の納付実績とその実績に応じた年金額、50歳以上(59歳除く)であれば、保険料の納付実績とともに、老齢年金の種類と見込額が記されています。さらに35歳、45歳、59歳は、細かな納付実績などが封書で届きます。
つまり50歳以上であれば、このままキャリアを続けていくことを前提とした、65歳からもらえる年金額を知ることができるのです。これは非常に重要な情報です。なぜなら、自分がどれだけ年金をもらえるかによって、老後資金の不足分や貯蓄目標が変わってくるからです。例えば、月収78万円・50代のエリートサラリーマンでも、60歳定年「退職金3,000万円」で勝ち逃げしようとしたら、「このままじゃ生きていけない!」という事実が判明するかもしれません。
では、夫婦で100歳まで生きるために必要な貯蓄額はどうやって計算するのでしょうか?一般的な方法は以下のようなものです。
(1) 退職後の月々の支出(家賃や食費など)を見積もります。 (2) 退職後の月々の収入(公的年金や私的年金など)を見積もります。 (3) (1)と(2)の差額を求めます。これが老後資金の不足分です。 (4) (3)を退職後の生活年数(100歳までと仮定すると、65歳から35年間)で掛けます。これが老後資金の必要額です。 (5) (4)から退職金や現在の貯蓄額を引きます。これが貯蓄目標額です。
例えば、退職後の月々の支出が30万円、収入が20万円だとすると、不足分は10万円です。これを35年間で掛けると、必要額は4,200万円になります。退職金が3,000万円、現在の貯蓄額が500万円だとすると、貯蓄目標額は700万円になります。つまり、定年までに700万円を貯める必要があるということです。
もちろん、これはあくまで一例であり、実際には支出や収入は変動する可能性があります。また、インフレや税金なども考慮する必要があります。しかし、このように計算することで、自分の老後資金に対する現状把握や目標設定ができるようになります。
50代は老後生活に向けての最後のチャンスです。ねんきん定期便をチェックして、自分の年金見込額を知り、必要な貯蓄額を計算してみましょう。そして、資産形成の方法や投資の知識なども学んでいきましょう。年金に頼らずに安心して老後を迎えるために、今から準備しておくことが大切です。
以上、年金についてお話ししました。いかがでしたか?