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【U-18侍ジャパン】馬淵監督のスモールベースボールに疑問の声も、日本野球界に欠けるのは統一された強化方針

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馬淵監督の「バントができる選手」中心の構成に疑問噴出のU-18侍ジャパン。だが、本質的な問題はもっと深いところにある<SLUGGER>(THE DIGEST) - Yahoo!ニュース

こんにちは。今回は9月にカナダで開催されるU-18ワールドカップに出場するU-18侍ジャパンのメンバーと戦術について考えてみたいと思います。

先日、U-18侍ジャパンのメンバーが発表されましたが、皆さんはどう思いましたか?私は正直、驚きました。なぜなら、3月のWBCで日本が優勝した時に見せた"脱スモールベースボール"とは真逆のスタイルを掲げる馬淵史郎監督が選んだメンバーだったからです。

馬淵監督は「バントができる選手を選んだ」とコメントしていますが、その中には佐々木麟太郎(花巻東)、真鍋慧(広陵)、佐倉侠史郎(九州国際大付)といった強打者が含まれていません。これらの選手は下級生の頃から注目されてきた逸材であり、将来的にトップチームで活躍する可能性も高いと思われます。彼らを外すことで、国際大会で勝つチャンスを減らしてしまっているのではないかという疑問や批判も多く聞かれます。

しかし、私は馬淵監督の選考を否定するつもりはありません。なぜなら、馬淵監督は長年指導してきた明徳義塾で手堅い守備とバントや機動力を駆使した攻撃で結果を残してきた指導者であり、そういった指導者に監督を任せるのであれば、当然代表チームでも同様の戦い方を目指すのは当然だと思うからです。また、普段は金属バットで公式戦を戦っている選手が国際大会では木製バットになることで苦しむケースが多いことを考えても、小技に振り切るというチーム方針は目に見えていたことなのです。

私がより問題だと思うのは、日本全体で国際大会に勝つためにどういう野球を目指してどんな選手を育てるかというビジョンや組織がないことです。12012年に野球日本代表チームが『侍ジャパン』という名称となり、各年代の代表もその冠をつけることになりましたが、統一されたのは名称だけで強化の方針というものは示されていません。4侍ジャパンのあらゆる事業を手掛ける株式会社NPBエンタープライズの事業内容を見ても、その目的は興行、イベントやプロモーションの企画などであり、日本の野球全体を強化するということは含まれていません。侍ジャパンのオフィシャルサイトには『育成・強化』というメニューがあるのですが、最後に更新されたのは2018年となっています。名称を統一して興行を企画、実行はしても、強化に関しては各団体、チームに委ねているというのが現状なのです。

幸いなことにトップチームは常に国際大会で上位に進出していますが、今後もこれが続く保証はありません。野球界発展のために裾野を広げるとともに、世界の中でも結果を残すことは重要であり、そのためにも日本の野球としての強化方針をまとめることが必要だと思います。

もう一つ気になるのが高校生年代の代表チームの位置付けです。大会に出れば優勝を目指すのはもちろんではありますが、サッカーの例を見ても分かるように最終的に求められるのはトップチームの成績であり、年代を考えても育成に重きを置く必要があるはずです。U-18代表チームは将来的にトップチームで活躍する選手を発掘し、育てる場でもあるべきだと思います。その意味では、佐々木麟太郎や真鍋慧などの選手たちに国際舞台で経験を積ませることも重要だったのではないかと思います。