今年の夏の甲子園で、慶応高校が「脱丸刈り」で話題になっています。慶応高校は、従来の高校球児のイメージを覆す髪形、圧倒的な声援と圧力で球場の空気を変える応援団など、野球以外の話題が取り上げられやすいが、本質的な強さにも目を向けなければいけません。昨夏の王者と互角に渡り合った戦いぶりは強烈なインパクトを残しました。今夏の神奈川県大会では準決勝で、甲子園春夏通算5度の優勝を誇る東海大相模に12－1でコールド勝ち。決勝・横浜戦でも9回に渡辺千之亮の3ランで6－5と鮮やかな逆転勝利。地力の強さを発揮し、横浜の夏3連覇を阻止しました。
慶応高校は、野球推薦の枠がないため、しっかり勉強して内申点を取らなければ推薦入試制度に到達できません。一般入試で合格する子たちも猛勉強していますし、入部した時から考える力が身についています。部員たちは責任が伴う自由な髪形を容認する学校であり、自主性を尊重する風潮が進んでいます。
