ゴルフボールダイバーの稼ぎ方と危険性
ゴルフボールダイバーという職業をご存知でしょうか。ゴルフ場の池に落ちたボールを拾い集め、換金して収入を得る清掃スタッフの一種です。この仕事は、ダイバーインストラクター資格があれば誰でもできると思われがちですが、実はかなりの危険と努力が伴う仕事なのです。
今回は、週刊SPA!に掲載された記事をもとに、ゴルフボールダイバーの稼ぎ方と危険性について紹介します。
まず、ゴルフボールダイバーの稼ぎ方ですが、拾ったボールは契約業者が買い取ってくれます。その相場は、メーカーや状態によって異なりますが、平均で1個10円程度だそうです。つまり、5000個集めれば5万~7万円になります。しかし、そんなに簡単に拾えるわけではありません。水深は平均2~3mで、深い所では20mにも及びます。水中は真っ暗で、手探りで探さなければなりません。一度潜ると2時間は出てこないという木村洋志さん(35歳)は、池を一周してある程度アタリをつけるのが多く拾えるコツだと語ります。
木村さんは現在全国各地を回ってこの仕事をしており、週3~4日で夕方から夜にかけて稼働しています。月の平均収入は80万円くらいで、多い月は100万円を超えることもあるそうです。清掃スタッフの平均年収が350万円というデータと比べると、かなり高収入な職業と言えます。
しかし、その反面、ゴルフボールダイバーには危険性も多くあります。木村さんは誤って水中の変なトンネルに迷い込み、抜け出せなくなったこともあると言います。また、氷が張った池では潜った場所を覚えておかないと戻れない危険もあります。さらに、水中では魚やカエルだけでなく、ヘビやワニなどの危険な生き物に遭遇する可能性もあります。そのため、木村さんは生半可に飛び込むべきではないと警鐘を鳴らしています。