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自民党議員のフランス研修が炎上した理由とは?権力者が陥りがちな勘違いの構図を分析する

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こんにちは。今日は最近話題になった自民党女性局の議員たちがフランスで行った海外研修について、PR戦略コンサルタントの下矢一良さんの見解を紹介したいと思います。

自民党女性局の海外研修とは?

自民党女性局とは、自民党内にある女性議員や女性支持者を結集する組織で、現在は松川るい参議院議員が局長を務めています。この組織では毎年夏休みシーズンに海外研修を行っており、今年はフランスを訪問しました。その目的は、「フランスで実施されている女性活躍推進策やジェンダー平等政策等に関する調査」だったそうです。

しかし、この海外研修が批判された理由は、その内容ではなく、その様子をX (旧ツイッター)に投稿した写真にありました。松川局長や今井絵理子参議院議員らがエッフェル塔やバスの中で笑顔で記念撮影した写真をあげたことで、「税金でフランス観光か」という声が上がりました。その結果、松川局長は「大変軽率だったと反省している」と謝罪する事態となりました。

権力者が陥りがちな勘違いとは?

このような炎上劇を引き起こした背景には、権力者が陥りがちな勘違いの構図があると、下矢一良さんは指摘します。下矢さんは、かつてテレビ東京経済部の記者として、現在は企業の広報PRを支援する立場として、数多くの有名経営者に接してきた経験から、権力者ほど「勘違いの落とし穴」に嵌まる構図を解き明かしています。

下矢さんによると、権力者が陥りがちな勘違いは以下の3つです。

  • 「業界」の当たり前に浸り、「世間」の常識を見失う
  • 「自分には人気がある」と勘違いしてしまう
  • 「自分を諫める存在がいない」

まず、「業界」の当たり前に浸り、「世間」の常識を見失うという勘違いですが、これは自民党女性局の海外研修にも当てはまります。実は、夏休みシーズンに政治家の海外「視察」が相次ぐというのは、少しでも永田町に関わったことがある者には「常識」です。2019年だけでも、衆議院の正式な議員団が17回も派遣されており、そのうち13回が8月に集中しています。このような海外「視察」は、国会議員や政党関係者にとっては「業界」の当たり前なのです。

しかし、「世間」から見れば、このような海外「視察」は納得できないものです。国民は物価高や重税に苦しんでいるのに、税金で海外旅行をする政治家に対しては怒りや不信感を抱きます。特に今回の場合は、コロナ禍で海外渡航が制限されている中で、フランスで楽しそうにしている様子をX (旧ツイッター)で公開したことで、「世間」との温度差が際立ちました。松川局長や今井議員らは、「業界」の当たり前に浸って、「世間」の常識を見失ってしまったのです。

次に、「自分には人気がある」と勘違いしてしまうという勘違いですが、これも自民党女性局の海外研修に関係しています。松川局長や今井議員らは、X (旧ツイッター)で自分たちの写真を投稿したことで、「応援してもらえるはず」と思い込んでいたのでしょう。彼らは自分たちが国会議員という立場や、自民党という政党の人気を過信してしまったのです。

しかし、「世間」から見れば、彼らの写真は全く魅力的ではありません。むしろ、彼らが国会議員や自民党員であることが逆効果に働きます。国民は政治家に対して厳しい目を向けており、自分たちと同じように苦労している姿や成果を示す姿を求めています。そのような中で、海外で楽しげな姿を見せる政治家に対しては反感や嫉妬を感じます。