こんにちは、高校野球ファンの皆さん。今回は、高校野球の裏側についてお話ししたいと思います。皆さんは、甲子園で熱戦を繰り広げる高校生たちが、どのようにしてその学校に入ったのかご存知でしょうか。実は、高校野球で勝つために必要なのは、戦術や采配だけではありません。むしろ重要なのは、いかに有望な中学生を集められるかということなのです。
特に注目すべきは、大阪桐蔭です。この学校は、'00年代に入ってから春4回、夏4回の優勝を積み重ね、2度の春夏連覇を達成しています。その秘密は、そのスカウト力にあります。石田寿也コーチが全国の小中学生に目を光らせて情報を集め、その後、西谷浩一監督が直接「出馬」するのが基本的な流れです。投手をスカウトする際は、中学2年生の秋の段階で128kmを投げられることを基準にしています。そういう子は一冬を越えると130km台に達し、高校に入学する頃には140kmに届くかもしれません。もちろん、128kmに届かなくても、伸びしろが感じられる選手には声をかけることもあります。また、将来性と適性ポジションを見抜いて声をかけています。例えば、大谷翔平選手は中学時代は投手兼内野手でしたが 、大阪桐蔭では主に外野手として活躍しました 。こうして、大阪桐蔭は毎年ドリームチームを作り上げてきました。
しかし、今年の夏の甲子園では、大阪桐蔭は波乱に見舞われました。大阪代表決勝では履正社に敗れて甲子園出場を逃しました 。履正社は大阪桐蔭とは対照的に、地元の中学生を中心に育成してきた学校です 。その履正社は甲子園でも快進撃を続けています 。高校野球は、スカウト力だけではなく、育成力やチームワークも重要な要素となっていることを示しています。
高校野球は、甲子園での戦いだけではなく、その裏側にもドラマがあります。強豪校によるスカウト戦争は、これからも続いていくでしょう。
