中学受験の国語問題は、問題文が長すぎて、読解力をつけるどころか飛ばし読みも横行し、誤読が頻発しているとのことです。
また、問題文が長すぎるため、子供たちは時間内に読み切ることができない場合もあるそうです。記事によると、中学受験では、多くの学校が長文を2題出題する。1題は論説文。もう1題は物語文だ。例えば開成中学で今年度出題された文章を見ると、1題目の論説文は隈研吾著『ひとの住処』、2題目の物語文は柚木麻子著の『終点のあの子』。このような状況を専門家はどう見ているかについても記事では言及されています。
善方威さんは「実際には、問題文の長さは学校によってばらつきがある」と言う。開成などのトップ校では、問題文はそれほど長くはないが、精密な読み取りが求められる。設問の実質的な意味内容を理解することも簡単ではない。何が問われているのか、どう答えればいいのか、悩む問いも多い。 一方で長い問題文や選択肢を出題するいくつかの上位校は、「大量の情報をそれなりに処理する能力」を求めている。問題文の量は多くても設問自体は平易なため、さっと読んで、さっと解答できる子が良い点を取ることができる。
