卓球界のスターとして日本と台湾で人気を博した福原愛さんと元夫の江宏傑氏が、今年7月に離婚が成立したことを発表しました。2人は2016年に結婚し、2人の子どもをもうけましたが、今年3月に週刊誌に福原さんの不倫疑惑や江氏のモラハラ疑惑が報じられ、泥沼化すると見られていました。しかし、わずか半年で離婚が決着したのはなぜでしょうか。その経緯と背景についてまとめてみました。
まず、2人の出会いは2013年の世界選手権でした。福原さんは日本代表、江氏は台湾代表として出場し、試合後に交流を深めました。その後も国際大会で顔を合わせるうちに恋愛関係に発展し、2016年のリオデジャネイロ五輪後に結婚しました。福原さんは引退を表明し、江氏の故郷である台湾に移住しました。2人は台湾で高級マンションを購入し、17年に長女、19年に長男が誕生しました。福原さんは台湾でも日本以上に人気があり、テレビやCMなどで多くの収入を得ていました。一方、江氏も福原さんと結婚したことで知名度が上がり、メディアへの露出が増えました。
しかし、2人の結婚生活にはすべて順風満帆だったわけではありませんでした。江氏の母親は福原さんに対して「あなたは我が家の金を生む鶏よ」と言ったとされ、江氏自身も福原さんに対して暴言や暴力を振るったというモラハラ疑惑がありました。また、福原さんは日本と台湾を行き来しながら卓球関連の仕事をこなしていましたが、その際に江氏から束縛されたり監視されたりしていたという話もありました。
そんな中、今年3月に『週刊文春』が福原さんの不倫疑惑を報じました。福原さんは日本で仕事をする際に横浜市内のホテルに宿泊し、そこで別の男性と一緒に過ごしたという内容でした。この報道は台湾でも大きく取り上げられ、世論は福原さん批判に傾きました。福原さんは不倫を否定し、誤解される行動を取ったことを謝罪しましたが、江氏は離婚を決意しました。4月下旬には台湾高雄地方法院（地裁）に離婚を請求しました。
しかし、この不倫疑惑には不可解な点も多くありました。福原さんは自身のSNSで週刊誌記者に追われていることを明かしていましたが、それでも男性と一緒にホテルに入ったり出たりしていました。また、週刊誌のカメラに気づいているような様子も見られました。このことから、福原さんはわざと不倫疑惑を作り出して離婚を早めようとしたのではないかという憶測が生じました。江氏はプライドが高いと言われていましたので、こんな報道が出たら離婚に応じるしかなかったのかもしれません。
7月8日には、2人は連名で離婚が成立したことを発表しました。2人の子どもの親権は両者で持つことになりました。福原さんは長男と日本で暮らし、江氏は長女と台湾で暮らします。2人は結婚に際して祝福してくれた人々やご迷惑をかけた人々に謝罪しました。
福原さんと江氏の離婚騒動は、卓球界だけでなく日台両国の関心事でしたが、意外にも早く決着しました。その背景には、福原さんの不倫疑惑や江氏のプライドなどが影響していたのかもしれません。2人はこれから別々の道を歩んでいきますが、子どもたちの幸せを第一に考えてほしいと思います。
