ハンガリーGP決勝で、アルピーヌの角田裕毅はスタートで11位まで浮上するも、2回のピットストップで順位を大きく落とし、15位でフィニッシュした。レース後、無線でチームの戦略に不満をぶつけた角田は、どうして後方から追い上げたドライバーに抜かれてしまったのか、理解に苦しんだ。
角田は17番グリッドからソフトタイヤでスタートし、混乱に乗じて6つポジションを上げた。しかし、8周目にアンダーカットを狙われた際にピットインしたところ、タイヤ交換に時間がかかり、アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)とバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)に先行された。さらに、2回目のピットストップではミディアムタイヤを履いたが、ペースが上がらず、ランス・ストロール(アストンマーティン)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、カルロス・サインツJr.(フェラーリ)にも抜かれてしまった。
角田はレースエンジニアのマッティア・スピニに対して、「なぜ、うしろにいたドライバーがみんな前にいるんだ? 戦略すべてが間違っている」と無線で訴えた。スピニは「OK、それまでだ。あとで話し合おう」と答えて、公衆の面前でのチーム批判を制した。チームとしては、角田のタイヤの状態やペースを見極めることができなかったことや、他チームの戦略に対応できなかったことが反省点だろう。
一方で、角田自身もレース中に冷静さを欠いてしまったことや、自分のペースを上げることができなかったことが課題だろう。チームメイトのダニエル・リカルドは最下位から追い上げて10位入賞を果たしたが、角田はそれに続くことができなかった。角田は今季初入賞を果たしたオーストリアGP以降、ポイントを獲得できていない。夏休み明けのベルギーGPでは、チームと連携して戦略を見直し、自信を取り戻したいところだ。
この記事では、ハンガリーGP決勝で苦戦した角田裕毅のレース振り返りました。角田はスタートで好位置につけるも、チームの戦略ミスや自分のペース不足で順位を落としてしまいました。レース後には無線でチームに不満をぶつける場面もありました。角田は今季まだ1回しかポイントを獲得できていませんが、夏休み明けにはチームと連携して改善を図りたいと思います。角田の今後の活躍に期待しましょう。