お笑いコンビ・アインシュタインのツッコミ担当、河井ゆずるさんは、貧困家庭で育ち、18歳からアルバイトを5つ掛け持ちして働き詰めになった経験があります。芸人になった後も、家族を支えながら10年間アルバイトと芸人の仕事を両立してきました。そんな河井さんは、毎年児童養護施設に寄付をしているというのです。今回はその理由についてインタビューしました。
貧しい家庭で育った河井さんの苦労
河井さんは3歳で父親がいなくなりました。母親が飲食店をやっていたので、食べるものには困らなかったものの、野球のユニホームや制服などは先輩のおさがりを着ていました。18歳の時には、繁華街にある雑居ビルの屋上に建てられたプレハブ小屋に住むことになりました。母親がビルの管理と掃除の仕事をしていたからです。プレハブ小屋は夏は暑くて冬は寒くて、寝るときもダウンを着て新聞紙とダンボールを敷いていました。
アルバイトと芸人の仕事を両立しながら家族を支える
河井さんは18歳からアルバイトを始めました。弟がまだ高校生だったので、家族を置いて出て行くことはできませんでした。アルバイトは5つ掛け持ちしていて、コンビニやファミレス、カラオケ屋などで働いていました。芸人になった後も、アルバイトと芸人の仕事を両立してきました。10年間もそうやって生活してきたそうです。その間にも母親は病気になったり、弟が就職難にあったりしましたが、河井さんは家族を支え続けました。
児童養護施設への寄付活動を続ける理由
河井さんは毎年児童養護施設に寄付をしています。その理由は、自分が貧困で苦労した経験からです。河井さんは「貧困っていうのは見えないから、周りから助けられづらい」と言います。自分が助けられなかった分、助けられる人がいるなら助けたいという気持ちがあるそうです。また、児童養護施設に寄付することで、子どもたちに夢や希望を持ってもらいたいとも言っています。
河井さんは貧困と闘いながらも、お笑い芸人として成功しました。しかし、それだけでは満足せず、社会貢献にも力を入れています。河井さんの寄付活動は、貧困に苦しむ子どもたちにとって、大きな支えになっていることでしょう。河井さんの人柄や思いに、感動しました。
