こんにちは。今回は、日本で夏にコロナ流行が起こる理由についてお話ししたいと思います。
一般に、飛沫感染する呼吸器感染症は夏は流行しにくいとされます。これは、夏は屋外で活動する時間が長く、人が密にならないからです。しかし、日本では2021年、22年と過去2シーズンにわたり、夏に大きな流行が起きました。これはどうしてでしょうか？
その答えの一つは、感染力の強い変異株が国内に入ってきたことです。21年はデルタ株、22年はオミクロン株BA5が主流となりました。これらの変異株は免疫回避もしやすく、ワクチンの効果も低下させます。そのため、ワクチン接種率が高くても感染者数が増える可能性があります。
もう一つの答えは、南日本での気候や習慣の違いです。現在、沖縄県や鹿児島県では感染者数が急増しており、医療逼迫も起きています。これは、南日本では夏でも屋内でエアコンを使うことが多く、人と人の接触も多いからです。また、南日本では風邪を引くという意識も薄く、マスク着用率も低いという調査結果もあります。
このように、日本で夏にコロナ流行が起こる理由は複雑ですが、感染対策を徹底することが重要です。特に、変異株への対応や南日本への支援を強化する必要があります。詳しくは、東京医科大学病院特任教授・ 濱田篤郎 さんの記事をご覧ください。
