北海道八雲町の国道で6月18日午後4時ごろ、札幌と函館を結ぶ都市間高速バスと養豚事業者のトラックが正面衝突するという悲惨な事故が発生しました。この事故でバスの運転手を含む5人が死亡し、乗客やトラックの運転手も重軽傷を負いました。現場は見通しが良い直線道路で、当時は晴れていたということです。事故の原因はまだ分かっていませんが、警察はトラックの運転手から事情を聴くなどして調べています。
この事故に遭ったバスには、函館観光に向かう乗客が多く乗っていました。事故の衝撃でバスの前部は大きくえぐられ、路上には破片や荷物が散乱しました。トラックの荷台からは豚が飛び出し、周辺に逃げ出したり倒れたりしました。現場に居合わせた人々は、衝撃音や破壊されたバスの光景に驚きと恐怖を感じました。救急隊員や警察官が現場で救助活動を行い、重傷者はドクターヘリで病院に搬送されました。現場付近の道路は約10キロにわたって通行止めになり、渋滞が発生しました。
この事故は北海道の地域交通網を支える都市間高速バスの安全性にも影響を与える可能性があります。北都交通によると、病院に運ばれた乗客の中には「もう車には恐ろしくて乗りたくない」と列車で帰った人もいたということです。また、この事故で亡くなった方々のご冥福をお祈りするとともに、負傷された方々の一日も早い回復を心からお祈りします。
