ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、ウクライナがロシアに奪われた領土を奪還するための「大反撃」で成果を上げていると主張するなか、「ウクライナ軍の死傷者はロシア軍の10倍にのぼる」と明らかにした。プーチン大統領は、クレムリンでロシアの戦争担当記者らと面会し、「彼ら（ウクライナ軍）の損失は壊滅的とも言える水準に近づいている」とし、「我々の損失はウクライナ軍の10分の1」だと述べた。ただし、プーチン大統領の主張が正しいかどうかは確認されていない。
一方、ロシア国防省は、西側がウクライナに支援した兵器を鹵獲（ろかく）したと主張し、「（ドイツ製）レオパルト戦車と（米国製）ブラッドレー歩兵車両、これらは我々のトロフィーだ」とし、ロシア軍がウクライナの保有していた西側の兵器を奪い取った事実を映像と共に公開した。しかし、ウクライナは直ちに反論し、「計画を実行し、進撃している」と述べた。
さらに、プーチン大統領はこの日、「穀物協定」から脱退する可能性も示唆した。この協定は、ロシアとウクライナが国連およびトルコの仲裁のもとで結んだもので、ウクライナ産の穀物を世界市場に供給することを目的としている。プーチン大統領は「我々は今この穀物協定から脱退することを考えている」とし、「不幸にも我々はまただまされた。外国市場に向けた我々の穀物の供給を自由化する部分で何一つ履行されていない」と述べた。
