この記事では、2023年に行われた統一地方選挙の結果とその背景について解説します。統一地方選挙とは、4年に1度、全国の地方自治体の首長と議会議員の選挙を同時に行う大型選挙です。
今回は、前半戦として4月9日に道府県知事選、道府県議選、政令市長選、政令市議選が、後半戦として4月23日に市区長選、市区議選、町村長選、町村議選が行われました。また、衆院補選と参院補選も同時に実施されました。
今回の統一地方選挙の最大の注目点は、大阪府知事選と大阪市長選でした。日本維新の会が推す現職の吉村洋文知事と横山英幸市長が、自民党や立憲民主党などが支援する新人候補者と激しく対立しました。
争点は「大阪都構想」であり、維新は大阪府と市を廃止して特別区を設置することで行政効率化を図ると主張しましたが、反対派は都構想は住民サービスの低下や財政悪化を招くと批判しました。
結果は、吉村知事と横山市長がそれぞれ再選を果たし、維新は都構想の実現に向けて弾みをつけました。
他にも注目された選挙は多くありました。北海道知事選では、現職の鈴木直道氏が自民党や公明党などの推薦を受けて無投票で再選しました。
神奈川県知事選では、現職の黒岩祐治氏が自民党や公明党などの推薦を受けて圧勝しましたが、当確後に爆発物事件が発生しました。福井県知事選では、現職の杉本達治氏が自民党や公明党などの推薦を受けて無投票で再選しました。
奈良県知事選では、自民党や公明党などが推す新人候補者の山下真氏が日本維新の会や立憲民主党などが支援する現職の吉田嘉明氏を破り初当選しました。大分県知事選では、自民党や公明党などが推す新人候補者の佐藤樹一郎氏が日本維新の会や立憲民主党などが支援する現職の広瀬勝貞氏を破り初当選しました。
