東京・江戸川区の住宅で男性を刺殺したとして、殺人容疑で逮捕された区立中学校の教諭が、警視庁に対する“想定問答”のメモを作っていたことが判明しました。容疑者は逮捕時に否認した後、黙秘しています。
メモは、容疑者が勤務する中学校から押収されたもので、警視庁の捜査員が尋問する内容と、それに対する容疑者の回答を書き出したものです。
メモには、「なぜ被害者の家に行ったのか？ 」「刃物はどこで手に入れたのか？ 」「殺意はあったのか？ 」などといった質問と、「知らない」「持っていない」「ない」などといった否定的な回答が並んでいます。容疑者は、捜査が及ぶことを予測してメモを作成したとみられます。
容疑者は、今年2月24日、江戸川区一之江の住宅に侵入し、帰宅した山岸正文さん（63）の顔や首を刃物で刺して殺害した疑いが持たれています。
山岸さんの母親（87）も重傷を負いました。容疑者は事件現場から約170メートル離れた中学校で勤務しており、事件当日も午後6時半ごろに仕事を終えてから犯行に及んだとみられます。防犯カメラには、容疑者が現場付近を歩く姿や、事件後に走って逃げる姿が映っています。
警視庁は、容疑者が山岸さんと面識があったかどうかや、動機などを詳しく調べています。
