「夫に責任を感じさせたい」8歳の長男を車の中で殺害した母親 不妊治療の末に授かった我が子をなぜ（RSK山陽放送） - Yahoo!ニュース
こんにちは。今回は、昨年6月に岡山県和気町で起きた、重度の知的障害がある長男をタオルで絞めて殺害した母親の事件について、裁判員裁判の報道をもとに考察してみたいと思います。
この事件は、不妊治療の末に授かった我が子をなぜ母親が殺害するに至ったのか、という点が大きな関心を集めました。裁判では、母親に物事の善悪を判断する責任能力があったのかどうかが争点となりました。
母親は、幼稚園からの幼なじみである夫との別居をきっかけに、うつ病を患い、追い詰められていました。夫は、母親がスマホゲームに熱中していたことを理由に離婚を切り出し、自宅から追い出しました。母親は、夫に対する愛情が消えずに、何度もメッセージや電話をしましたが、夫は無視しました。
母親は、息子を連れて実家に帰りましたが、そこでも孤立感や絶望感に苛まれました。母親は、法律事務所に離婚の相談をしたり、「妻と子 無理心中」「確実に死ぬ方法」などとウェブで検索したりしました。そして、ついに犯行に及んだのです。
この事件は、母親の心の叫びを誰も聞いてくれなかった結果だと言えるでしょう。母親は、不妊治療の末に授かった長男を愛していましたが、夫や社会からの支援や理解が得られず、精神的に追い込まれていきました。母親は、夫に責任を感じさせたいという思いや、息子の将来に対する不安や罪悪感など、複雑な感情を抱えていました。
この事件は、私たちに何を教えてくれるのでしょうか。私は、以下の3点を挙げたいと思います。
- 不妊治療や障害児の育児に関する社会的な理解や支援をもっと充実させる必要があると思います。母親は、不妊治療や障害児の育児に関する悩みや苦しみを誰にも打ち明けられず、孤独に耐えていました。もし、母親が適切なカウンセリングや相談を受けられたり、夫や家族や友人や地域からの支えがあったりしたら、事件は防げたかもしれません。
- 夫婦間のコミュニケーションや信頼関係を大切にする必要があると思います。夫は、母親の精神状態に気づかず、育児を放棄し、離婚を切り出しました。夫は、母親のメッセージや電話にも応じませんでした。夫は、母親に対する愛情や責任感を失っていたのでしょうか。もし、夫が母親の気持ちに寄り添ってくれたり、話し合いの場を持ってくれたりしたら、事件は防げたかもしれません。
- 子どもの命や幸せを守るために、周囲の人が気づきや声かけをする必要があると思います。母親は、息子を殺害する前に、実家の駐車場に車をとめていました。そのとき、近所の人や通行人が何か不審に思ったり、声をかけたりしたら、事件は防げたかもしれません。子どもの虐待や殺害は、親だけの問題ではありません。子どもの命や幸せは、私たち全員の責任です。
この事件は、私たちに多くの問題や課題を突きつけています。私たちは、この事件から何を学び、どう行動すべきなのでしょうか。私たちは、この事件を忘れずに、子どもの命や幸せを守るために、できることを考えていきたいと思います。
