刺激ほしくて・暇つぶし…中国発「迷惑電話」多くは若者、中学女子「そんなに悪い？」（読売新聞オンライン） - Yahoo!ニュース
こんにちは、読売新聞記者の田村美穂です。今回は、中国から日本の公共施設にかかってくる迷惑電話についてお伝えします。
先日、私は東京都内の公共施設にあった迷惑電話の発信元の番号に電話をかけてみました。3すると、中国語で応答がありました。声に幼さが残る少女は、江蘇省在住の１４歳の女子中学生だと言いました。4彼女はＳＮＳに投稿された日本に迷惑電話をかける動画を見て、友人と５人で電話をかけたと言いました。動機は「刺激が欲しかった」と言いました。少女から罪悪感は感じられませんでした。
私は他にも複数の発信元に電話をかけましたが、電話に出たのは１０～２０歳代の若い男女でした。「面白そうだった」「暇つぶしだった」という理由で電話をかけた人が多くいました。海洋放出を一方的に批判した男性もいましたが、多くは軽い気持ちだったと話しました。
彼らが電話をかけるきっかけとなった動画は、中国の動画共有アプリ「抖音（ドウイン）」（ＴｉｋＴｏｋ）などで流れていました。動画には日本の番号とともに海洋放出に批判的な内容が書かれていました。しかし、実際に電話をかけた人たちは海洋放出に対して無関心だったり、知識が乏しかったりしました。彼らはただ流行に乗ろうとしたり、単調な日々から逃れようとしたりしただけだったようです。
このような迷惑電話は日本だけでなく、韓国や台湾などでも報告されています。中国政府やメディアはこの問題に対して沈黙していますが、中国のＳＮＳでは問題になることを恐れてか、日本への迷惑電話を呼びかける投稿が削除され始めています。1しかし、それでも電話は止まりません。
この問題は、中国の若者たちが日本に対して持つ感情や認識の問題だけでなく、中国のＳＮＳの監視や規制の問題でもあります。日本と中国の関係が悪化することを防ぐためにも、中国政府やメディアはこの問題に対して責任を持って対処すべきだと思います。また、日本政府や公共施設も、迷惑電話に対する対策を強化すべきだと思います。
私は今後もこの問題について追っていきたいと思います。皆さんも、迷惑電話に遭った場合は、警察や通信会社に相談してください。それでは、またお会いしましょう。
