ドラゴンボールは日本を代表する漫画作品の一つです。1984年から1995年まで週刊少年ジャンプで連載され、世界中で大ヒットしました。漫画だけでなく、アニメや映画、ゲームなど様々なメディアで展開されており、その総売上は約3兆3600億円にも上ると言われています。そんなドラゴンボールの版権を管理してきた集英社ですが、今、その地位が揺らいでいます。
その原因は、ドラゴンボールの担当者だった伊能昭夫氏が集英社を退社し、自ら立ち上げた会社でドラゴンボールに関わるビジネスを行うという衝撃的なニュースです。伊能氏は鳥山明氏ともっとも親しい社員として知られており、ドラゴンボール室の初代室長を務めていました。彼は自身の会社の名前を「カプセルコーポレーション・トーキョー」とし、ドラゴンボール愛に溢れていることをアピールしています。また、彼はドラゴンボール室時代の部下2人も引き抜いていくという情報もあります。
伊能氏がどんなビジネスを展開するつもりなのかはまだ明らかにされていませんが、ドラゴンボールの漫画の版権は集英社に残り、ゲームや映像関係の業務がカプセル社に移る可能性があると言われています。しかし、集英社としてもこんなビッグコンテンツから手を引くわけにはいかないでしょう。お互いにどこまで関わるのか現在も交渉が続いているようです。
この件について、ドラゴンボールの作者・鳥山明氏はどう思っているのでしょうか。週刊文春は鳥山氏に直撃取材を行いましたが、鳥山氏は気さくに応対してくれました。しかし、伊能氏の独立については「それは彼の自由だから」としかコメントしませんでした。鳥山氏は伊能氏との関係をどう捉えているのか、またドラゴンボールの今後についてどう考えているのか、気になるところです。
ドラゴンボールは日本の漫画界における金字塔です。その版権を巡る集英社とカプセル社の動向に注目が集まります。ドラゴンボールファンとしては、作品がこれからも愛され続けることを願ってやみません。
