【MLB】エ軍解体の狙いは「総年俸10億円削減」 主力5選手放出で「贅沢税も回避できるかも」（Full-Count） - Yahoo!ニュース
こんにちはん。今回は、大谷翔平選手が所属するエンゼルスの衝撃的な動きについてお話ししたいと思います。エンゼルスは、8月30日（日本時間）に主力5選手をウェーバー公示にかけました。その理由と影響について見ていきましょう。
まず、ウェーバー公示とは何でしょうか？ウェーバー公示とは、メジャーリーグで選手を移籍させる際に使われる制度の一つです。8月1日からシーズン終了までは、トレード期限が過ぎたため、ウェーバー公示を経て他球団に移籍することができます。ウェーバー公示にかけられた選手は、他球団が獲得する権利を持ちます。もし獲得する球団がいれば、その球団とエンゼルスがトレード交渉を行います。もし獲得する球団がいなければ、エンゼルスはその選手を自由契約にするか、マイナー契約にするか、元の契約に戻すかの選択肢があります。
では、エンゼルスはなぜ主力5選手をウェーバー公示にかけたのでしょうか？その狙いはチーム総年俸の削減です。エンゼルスは今シーズン、メジャーリーグで最も高い総年俸を支払っています。しかし、チーム成績は低迷しており、プレーオフ進出の可能性はほぼなくなっています。そこで、来季に向けてチーム再建を図るために、FA（フリーエージェント）が迫った5選手を放出しようとしたのです。
5選手の中でも最も注目されるのは、ルーカス・ジオリト投手です。ジオリト投手は2019年にホワイトソックスでサイ・ヤング賞候補となる活躍を見せましたが、2020年からエンゼルスで不振に陥りました。今シーズンは9勝9敗、防御率4.58という成績です。しかし、まだ28歳でポテンシャルは高く、他球団からの関心は高いと見られます。
他の4選手もそれぞれに魅力があります。マット・ムーア投手は元ソフトバンクで日本球界でも活躍した左腕です。レイナルド・ロペス投手は速球派の右腕で若くて将来性があります。ハンター・レンフロー外野手はパワーと守備力があります。ランダル・グリチック外野手は安定した打撃力とリーダーシップがあります。
これらの選手が他球団に移籍すれば、エンゼルスは約10億円分の年俸を節約できます。また、贅沢税（ぜいたくぜい）と呼ばれる制度も回避できる可能性があります。贅沢税とは、メジャーリーグで一定額以上の年俸を支払う球団に課される税金のことです。エンゼルスは今年、贅沢税の基準額を超えています。もし贅沢税を回避できれば、来季のFA市場で積極的に補強できるメリットがあります。
しかし、エンゼルスの解体劇には批判もあります。ファンやメディアは、エンゼルスがプレーオフ進出を諦めたと見なしています。また、大谷選手やマイク・トラウト選手などのスター選手にとっても、チームが弱体化することは不満に感じるかもしれません。エンゼルスは今後、どのようにチームを再建していくのでしょうか？注目が集まります。
