イタリアのサルデーニャ島にあるリゾートで、チョコレートで覆われたビキニ姿の女性がデザート・バイキングのテーブルの上に横たわっているという衝撃的な光景が話題になっています。この女性はチョコレートの彫刻像だというのですが、多くの人々は女性の身体を対象化したものだとして非難しています。
この事件は、ミラノで人事担当者として働くマチエリさんが、娘と一緒にリゾートを訪れた際に目撃し、SNSに写真を投稿したことで発覚しました。マチエリさんは「この場面を見て言葉を失った」とコメントし、「娘が『パパ、本当に吐き気がする。ここは女性が何かを成し遂げられる国ではない』と話した」と伝えました。
マチエリさんがリゾート側に抗議すると、「チョコレートの彫刻像」と説明されたそうですが、それでも納得できないというのが多くの人々の反応です。この事件は地元メディアから全国メディアまで広く報道され、SNSでは怒りの声があふれました。
リゾート側は論争が大きくなると謝罪し、「私たちが支持する価値以外の別の価値を代弁する意図が全くなかったことをはっきりと申し上げる」と声明を出しました。また、「今後このような状況が再発しないように最大限の努力を傾ける」と約束しました。
しかし、この事件はイタリアだけでなく世界中で女性差別やセクシズムに対する議論を巻き起こしています。女性の身体を食べ物やオブジェとして扱うことは、どんな理由や目的があっても許されることではありません。女性の尊厳や権利を守るために、私たちは声を上げ続けなければなりません。
